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WiMAX 2+、CA対応の220Mbpsエリアを拡大
従来のWiMAXは13.3Mbpsに
(2015/7/7 17:30)
UQコミュニケーションズは、8月3日より順次、WiMAX 2+のエリアを更新し、キャリアアグリゲーション(CA)技術を利用した下り最大220Mbpsでの通信に対応するエリアを拡大する。
今回公表されたエリアでは、8月3日から1週間程度で予定されている設備の更新により、WiMAX 2+の周波数幅が拡幅される。その結果、キャリアアグリゲーションによる下り最大220Mbps通信に対応する。その際、従来のWiMAXによる通信は減速となり、下り通信の最大速度は13.3Mbpsとなる。
拡大するエリアは地点ごとに公表されており、地方を中心に全国に及ぶ。編集部の集計では、8月よりCAによる下り最大220Mbpsでの通信に対応する地点は2877カ所となった。なお、既存の220Mbpsでの通信に対応した地点は1134カ所となっている。加えて、7月以降にWiMAX 2+に対応するエリアは、18カ所となる。
また、282カ所の地点では、8月上旬以降も下り最大110Mbpsにのみ対応する一方で、従来のWiMAXでの通信速度は13.3Mbpsに減速される。これは、UQによると、周波数帯の拡幅が予定されているが、設備機器上の問題から最大110Mbpsのみに対応する地点で、機器を置き換えたタイミングで、220Mbpsでの通信が可能になるという。
なお、東京都心部などの、今回公表された220Mbps対応の表に記載されていない地域では、WiMAX2+では下り最大110Mbps対応で、従来のWiMAXは下り最大40Mbpsへの対応となる。UQでは、今回の表に記載されていないエリアについても、CAによる下り最大220Mbps通信の対応エリア化を進めていく方針。
キャリアアグリゲーションによる下り最大220Mbpsでの通信員対応する製品は、現時点で「Speed Wi-Fi NEXT W01」(ファーウェイ製)のみ。
なお、「4×4 MIMO」技術に対応して下り最大220Mbpsの通信が可能な「Speed Wi-Fi NEXT WX01」(NECプラットフォームズ製)も提供してされている。こちらは全国のWiMAX 2+エリア(下り最大220Mbpsエリアと110Mbpsエリア)で、下り最大220Mbpsでの通信が可能。
【お詫びと訂正 2015/7/8 14:20】
初出時、7月以降に新たにWiMAX 2+エリアとして追加される地点数について、14カ所と記載していましたが、正しくは18カ所となります。また、それらの地点において、当初から220Mbpsでの通信に対応すると記載していましたが、当初の対応は未定でした。お詫びして訂正いたします。