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ソフトバンク、iPhone 6のMNP競争は「徹底的にやる」

 ソフトバンクモバイルは、「アメリカ放題」の発表とあわせて、iPhone 6、iPhone 6 Plusの乗り換え、下取りプログラムについて、登壇した代表取締役副社長兼COO宮内謙氏が説明した。

ソフトバンクモバイル代表取締役副社長兼COO宮内謙氏

 「なるべく負担のないよう新製品を提供したいと考えています。乗り換えに関しては各社が下取りプログラムを打ち出してますが、我々も徹底的にやらせていただこうと、昨日発表しました」(宮内氏)。

 他社からソフトバンクに乗り換えるとiPhone 6の端末代金は実質0円、その際に発生する手数料も、下取りプログラムによりでなるべくカバーできるようになっていることを説明した。ソフトバンクで機種変更した場合と、ソフトバンクから他社へMNPした場合について“研究したうえで下取りプログラムを検討した”として、そのシミュレーションを示した。

 質疑では、このような施策に対して“高額キャッシュバックと同じことではないのか?”との質問があがった。宮内氏は、「他社への乗り換え施策がエスカレートすると既存の顧客の方に不平等ではないかという議論もある。ソフトバンクでは6年前からiPhoneを取り扱ってきた。各社が私どものお客様をターゲットにしたアグレッシブなプランを打ち出していることに対しては、徹底的に対応していく。決して、ずっと続くのはいいとは思わない。10月末までに区切って提供する」とコメント。

 さらに「結局これはビジネスですから。昔の話だが、ソフトバンクでは“24時間対抗ルール”というものがあった。過度な競争が進んでいくことに関しては疑問が残るものの、そういった意味で、ドコモさんの施策に対しては、我々は徹底的に対抗する」(宮内氏)。

 また、ネットワークに関する説明に及び、“実効速度で繋がりやすさがNo.1”であると主張した。ネットワーク強化の取り組みに対して「ビッグデータの最先端を走っているのが、我々のネットワーク部隊だと思っている。実効速度の計測方法は難しく、アプリでのビッグデータ収集を採り入れ、端末別に調査している。(ユーザーの重複を含むと)毎月400万件のデータを収集した結果として、実効速度・繋がりやすさともにNo.1である」とした。

 なお、iPhone 6/6 Plusでは、TDDのキャリアアグリゲーション(CA)には非対応となる。ソフトバンクでは、モバイルWi-Fiルーターなど、すでに一部エリアでCA対応を発表しているが、「現状は、CAの対応エリアが狭いため、積極的にアピールしてはいない。今後発売する機種については対応していく」と、その方針を示した。

川崎 絵美