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写真で見る「iPhone 5s」「iPhone 5c」

 9月11日未明(日本時間)に米国で発表されたiPhoneの新モデル「iPhone 5s」「iPhone 5c」だが、国内の報道関係者向けには、同日10時より発表会の模様を中継(録画)する形で両モデルが披露された。中継終了後には、限られた時間ではあるもののタッチ&トライの機会も設けられており、本稿では実機の写真を中心に両モデルの印象をレポートする。

iPhone 5s

 展示スペースに並べられた「iPhone 5s」は、「docomo」「KDDI」「SoftBank」の国内3キャリアのSIMカードがバランスよく装着された状態。発表会では、新CPUの「A7」、カメラ、指紋認証機能の3つを強く印象付けるように紹介されていたが、タッチ&トライも説明員がこれをアピールしていた。

 このうち、カメラについては、800万画素と画素数自体に変更は無いが、センサーの画素サイズを大きくすることで高画質化を狙っている。同様の手法は、HTC J Oneでも採用されているが、iPhone 5sでは、「True Toneフラッシュ」と呼ばれる新たなフラッシュ機能を搭載し、明るさや色温度を自動調整しながら撮影することで、誰でも簡単にきれいな写真を撮影できるようにした。

 また、指紋認証機能の「Touch ID」については、ホームボタンにこの機能を搭載。外観上は外周に金属のリングが埋め込まれていることぐらいしか違いに気づかないような、さりげない実装だが、スリープ状態から起動するためにホームボタンを押すだけで、すぐさま指紋が読み取られ、ロックが自然な形で解除される。発表会では、スマートフォンユーザーの半数はパスコードを設定しないままスマートフォンを利用しているというデータが紹介されたが、会場の説明員は「法人ユーザーはもちろんだが、指紋認証機能が働いていることを意識させないので、個人ユーザーにもオススメしたい」と語っていた。

iPhone 5c

 一方、ホワイト、ピンク、イエロー、ブルー、グリーンの5色展開となる「iPhone 5c」だが、こちらも国内3キャリアのモデルが並べられ、純正のシリコンケースとともにカラフルさをアピールしていた。

 iPhone 5sとの価格差や性能差から“廉価版”と表現されることもあるが、実際に手に取った感触としては、プラスチックボディ特有のチープさはさほど感じない。とりわけ、フィーチャーフォン時代から多色展開が普通で、HONEY BEEのようなポップな印象の端末が受け入れられてきた日本においては、機能面以上の価値として捉えられる可能性もある。

 外観にあわせ、画面内のテーマも同じカラーに設定できるようになっており、細かいところでは、コントロールセンターなどは半透過で、ハードウェアを含めた統一感を崩さないようにiOS 7が設計されていることが分かる。

湯野 康隆