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イー・モバイル、「STREAM X」からソフトバンク3Gもサポートへ

イー・モバイル、「STREAM X」からソフトバンク3Gもサポートへ

 イー・アクセスは、3月7日に発売した「STREAM X(GL07S)」が、2013年の夏からソフトバンクモバイルの3Gエリアに対応すると発表した。

 イー・アクセスとソフトバンクモバイルは、2012年10月の経営統合の発表に合わせて、ネットワークを相互に活用する方針を明らかにしている。2012年10月時点では、ソフトバンクのLTEスマートフォンがイー・モバイルの1.7GHz帯のLTE網をサポートしたり、イー・モバイルのLTEスマートフォンがソフトバンクの900MHzおよび2.1GHz帯の3G網をサポートしたりといった具体案が示されていた。

 「STREAM X(GL07S)」は3Gに対応する周波数帯として1.7GHz帯と2.1GHz帯に対応しており、2.1GHz帯は今夏以降、ソフトバンクの3G網もサポートすることになる。ソフトバンクの3G網には、イー・モバイルのエリア外だった場合に接続される。ソフトバンクの3Gエリアは人口カバー率が99.99%としており、利用できるエリアが拡大することになる。イー・モバイルは、今後発売するLTEスマートフォンについても、「STREAM X(GL07S)」と同様にソフトバンクの3G網をサポートしていく方針。

 ソフトバンクの900MHz帯の3G網については、イー・モバイルに対応端末がラインナップされていないため、利用できない状況。今後の対応については、端末戦略に関わるためとして、明らかにされていない。

 なお、ネットワークの相互活用について、両社が提出した報告書をもとに総務省が公表した資料によれば、ソフトバンクに対しイー・モバイルの1.7GHz帯のLTE網が提供されるのは2013年3月以降(予定)とされている。

 このほかイー・モバイルは、「STREAM X(GL07S)」において、「ソフトバンクWi-Fiスポット」を無料で利用できるようになることを発表している。

 また、EMモバイルブロードバンド」としてデータ通信端末でサービスを利用しているユーザーが、契約を解約することなく「STREAM X(GL07S)」に契約変更できる仕組みを3月18日より提供する。

太田 亮三