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水滴をはじく画面、下り112.5Mbps対応の「Ascend D2 HW-03E」

水滴をはじく画面、下り112.5Mbps対応の「Ascend D2 HW-03E」

 ファーウェイ製の「Ascend D2 HW-03E」は、NEXTシリーズのAndroid 4.1搭載スマートフォン。4月上旬発売予定。月々サポートを適用した後の実質価格は、1万円台後半と、比較的安価な設定になっている。

 米国の展示会「2013 INTERNATIONAL CES」で展示された同じ愛称のスマートフォンは5インチ、フルHDディスプレイだったが、こちらは4.7インチで、解像度も1280×720ドットとなる。外観のデザインはグローバル版に近い仕上げとなっているものの、サイズ、重量、外部メモリへの対応から電池容量まで異なり、まったく別のモデルと考えてもよさそうだ。防水仕様は、グローバル版がIPX5/4なのに対し、HW-03EはIPX5/7となっている。IP5Xの防塵にも対応する。

 ディスプレイサイズの変更は「女性にも使いやすいサイズにして、幅広いユーザーを狙いたかった」(ドコモ説明員)とのことで、ラインナップ全体との兼ね合いも考慮されたようだ。電池の容量も3000mAh(グローバル版)から2150mAh(HW-03E)と減っているが、その分、重量は170gから130gになり、40gも軽くなった。

 またドコモの2013年春モデルでは、ルーターの「HW-02E」と並んで、下り最大112.5Mbps(上り最大37.5Mbps)に対応する。搭載されているモデムがLTEの「カテゴリー4」で接続可能なためで、1.5GHz帯で15MHz幅を利用したエリアでのみ、この速度を実現可能だ。現時点では仙台や新潟など、一部エリアが1.5GHz帯、15MHz幅でエリア化されている。

 4.7インチ、1280×720ドットのHDディスプレイは、表面に撥水撥油性コーティングが施されている。雨が降る屋外、あるいは浴室、キッチンといった水のある屋内で利用し、ディスプレイに水滴がかかっても、すぐ弾いて誤動作を抑えることが可能だ。タッチパネルのセンサーにも指と水を識別する仕組みを入れており、平常時と同等の操作を行える。コーティングは耐久性も備えているとのことで、一般的な利用で、すぐにコーティングが剥がれることはない。グローバル版では、手袋をつけたまま操作できることがアピールされていたが、日本では発売時期を考慮し、水滴がついた際の誤動作防止に機能を変更したという。

 1310万画素のカメラには、ソニーの最新CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を採用し、HDR(ハイダイナミックレンジ)での動画撮影をサポートする。また、複数の写真を合成し、デジタルズーム時の画質劣化を防ぐ機能に対応。写真を加工するエフェクト機能なども備える。

 ユーザーインターフェイスは、「docomo Palette UI」に加え、グローバル版でも採用されているファーウェイ製の「Emotion UI」が初めて採用された(端末上での名称は「Huaweiホーム」)。Emotion UIは、Androidの標準的な作法である、ホーム画面とアプリ一覧という区分を廃したUIで、iPhoneのようにインストールしたアプリがズラリと画面上に並ぶ形となる。ただし、Androidの特長とも言えるウィジェットは利用できる。

 フォルダの作成にも対応。「プロフィール」という機能でシーンに合わせて設定を一発で変更できたり、設定メニュー内によく使う項目だけをまとめた「全般」タブが用意されていたりと、徹底的にカスタマイズされているのが特徴だ。他の端末と同様、docomo Palette UIとの切り替えを行う形となるが、どちらをデフォルトにするかは「まだ検討しているところ」(同上)だという。

 バッテリーは2150mAh。NOTTV、GSM、防水、おサイフケータイ(NFC非対応)、ワンセグ、赤外線通信、Wi-Fi(テザリング)、Bluetooth 4.0、DLNA/DTCP-IPなどをサポート。おくだけ充電には非対応。チップセットは、1.5GHz駆動のクアッドコアCPUを採用したハイシリコン(ファーウェイの関連会社)製「K3V2」。32GBのストレージ、2GBのメモリを搭載する。

 大きさは133×67×9.9mm、重さは約140g。連続待受時間は3G、LTE、GSMともに未定。3GとLTEの連続通話時間も同様に未定となる。最大32GBのmicroSDHCと、最大2GBのmicroSDに対応する。ボディカラーはWhiteのみ。

関口 聖

石野 純也