カジュアルデザインにタフネス性能を加えた「MEDIAS U N-02E」


 「MEDIAS U N-02E」は、LTE通信サービスの「Xi」やNOTTVに対応し、カジュアルなデザインを採用しながら、タフネス性能も備えたNECカシオモバイルコミュニケーションズ製のAndroid端末。withシリーズに位置付けられ、11~12月に発売される見込み。


 

 「MEDIAS U N-02E」は20代の男女をターゲットに、アクティブな利用やアウトドアでの利用をイメージ。ドコモの2012年冬モデルのラインナップで唯一、「ホーム」や「戻る」などをドーム形状の物理ボタンで搭載し、さまざまな状況でも操作できるようにした。落下防止に役立つ、リング型のストラップがパッケージに同梱される。リング型ストラップは親指でも装着できるよう大きめのサイズになっている。

 ディスプレイは約4.0インチ、480×800ドットのTFT液晶を搭載する。耐衝撃性能ではMIL規格に準拠した試験を実施。強化ガラスでディスプレイ面の防傷を実現するほか、新しい塗装により防指紋・防汚コーティングも実現する。防水はIPX5/8、防塵はIP5X。NECカシオでは、耐落下衝撃、傷耐性、防水、防塵、防指紋・防汚コーティングを5つの耐性として「PLUSPROOF」の名称で訴求していく。

 OSはAndroid 4.0。チップセットは「MSM8960」で、1.5GHz駆動のデュアルコア。ストレージは8GB、メモリは1GB。miniUIMカードを採用する。メインカメラは810万画素、インカメラは130万画素。NOTTV、GPS、DLNA(DTCP-IP)、GSM、防水、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、Wi-Fi、テザリング、Bluetooth 4.0、エリアメールに対応する。NFC、おくだけ充電には非対応。

 Xiは下り最大約100Mbps、上り最大約37.5Mbpsに対応。3Gは下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps。

 大きさは約124×64×11.9mmで、重さは約147g。バッテリー容量は1720mAh。連続待受時間は3Gで約500時間、LTEで約300時間、GSMで約370時間、連続通話時間は3Gで約340分、GSMで約430分。充電台(卓上ホルダー)がパッケージに同梱される。ボディカラーはBlack、Whiteの2色。

 本体インターフェイスは左側面に電源ボタンとクレードル用の充電端子、右側面に音量ボタンとmicroUSB端子、本体下部にストラップホールとマイク、ワンセグ用アンテナ、本体上部にイヤフォンジャック。前面には「戻る」「ホーム」「メニュー」が物理ボタンとして搭載し、スリープからの解除はホームボタンからも可能になっている。

 ホーム画面はNTTドコモが提供する「docomo Palette UI」とAndroid標準のランチャーのみで、独自のホーム画面は用意されていない。通知トレイには音量や同期設定、無線LAN、GPS、画面回転などのショートカットが用意されており、横にフリックすることで画面幅より多くのショートカットを利用可能。表示するショートカットは「機能スイッチ設定」から表示・非表示を選択できる。

また、通知トレイに表示された情報を改めて通知する「通知リマインダー」機能も搭載。移動中などでバイブの振動に気がつかないといったシーンに向け、加速度センサーを利用して移動が止まったことを感知したタイミングで再度通知を行なう。通知回数や通知アプリ、通知方法などのカスタマイズも可能だ。

 カメラは独自アプリで、ホワイトバランスの調整やエフェクト効果、手ぶれ補正といった基本的な機能に加え、タッチのみで写真を撮影する設定も可能。また、撮影した画像をほかのアプリへインテントで連携できる「SNSシェア」機能も搭載。シャッターボタンの上下左右4方向にアプリを割り当てることができ、撮影前にシャッターボタンを上下にフリックしておくことで、撮影した画像を自動で指定アプリにインテントで連携できる。割り当てるアプリは設定から自由にカスタマイズが可能で、SNSという名前ながらBluetoothなどの機能に画像を送ることもできる。

 バッテリーの消費を抑える「ecoモード」も搭載。画面の明るさやワイヤレス関連機能などのオンオフを細かく設定できる「お好みecoモード」、省電力に関わる機能のほとんどをオフにする「しっかりecoモード」の2種類が用意されており、電池の残量や使用時間に応じてどちらかのecoモードを自動で起動するオート設定も可能。

 MEDIASシリーズに搭載されているPC連携機能「PC Link」も引き続き搭載。PCに専用ソフトをインストールすることで、N-02E内のデータへPCからワイヤレスでアクセスが可能。ブラウザのブックマークを編集したり、撮影した画像を取り出したりといった操作がワイヤレスで行なえる。

 デザインおよび防水性、耐衝撃性能に注力したモデルということで、プリインストールされているアプリに独自のアプリは少ない。Officeファイルを開ける「Quickoffice」、フォルダやファイル管理アプリ「ファイルマネージャー」、DTCP-IP対応のDLNAアプリ「DiXiM」、文字入力アプリ「ATOK」などがプリインストールされている。


 




(甲斐祐樹/太田 亮三)

2012/10/11 11:28