KDDIのARブラウザ刷新、気軽に遊べるコンテンツ拡充


 KDDIは、スマートフォン向けARブラウザ「SATCH VIEWER」(サッチ・ビューワー)をリニューアルした。コンテンツは無料で利用できる。



 「SATCH VIEWER」は、AR(Augmented Reality、拡張現実感)コンテンツの表示、対応アプリが探せるAndroidアプリ。リニューアルに伴って、楽しみやすいARサービスとして、「なんでもAR」「オモシロカメラ」「ドキドキラブ診断」といったコンテンツが追加された。さらに、10月下旬には「くまモンのタッチだもん」も提供される予定。なお、当初はAndroid版のみ提供されるが、近日中にiOS版も登場する見込み。

 「なんでもAR」は、写真などを加工して手軽にARコンテンツが作成できるサービス。画像を登録して、スタンプやアニメーションを設定すると、登録した画像に端末をかざすとアニメーションなどが表示される。



 「オモシロカメラ」は、顔認識技術を活用して、画像にさまざまなアクションを起こすアプリ。「イメチェンカメラ」「コスプレカメラ」「ウンだめしカメラ」で構成される。



 「ドキドキラブ診断」は、顔認識技術を利用して2人の相性診断ができるというもの。相性を知りたい相手の顔にカメラを向けると、相性の良さに応じた演出が楽しめる。「くまモンタッチ」は、熊本県のご当地キャラ「くまモン」にスマートフォンをかざすとプレイできるARゲーム。



 KDDIでは、こうした利用しやすいコンテンツを拡充することで、ユーザーのAR体験を増やしていきたい考え。auの総合カタログでもARを活用した取り組みなどを実施する。

 なお、「SATCH VIEWER」向けのコンテンツは、SATCH SDKとして開発ツールが公開されている。Webデザイナーなどがコンテンツを作れるよう、「SML」と呼ばれるAR対応Webサイトを開発するための仕様も用意している。

 さらに、ニコニコ動画など人気の3DCGが作成できるツール「MikuMikuDance(MMD)」もサポートする。KDDIの技術開発担当者は、「気軽に誰でも“キャッキャウフフ”(フィギュアなどを楽しむ様を表したネットスラング)して欲しい」という。

 




(津田 啓夢)

2012/10/1 10:00