KDDI、高速暗号技術「KCipher-2」が国際規格に
KDDIとKDDI研究所は、携帯電話などを対象とした高速ストリーム暗号アルゴリズム「KCipher-2」(ケーサイファー・ツー)が国際標準規格(ISO)として採用されたと発表した。
「KCipher-2」は、KDDI研究所と九州大学が共同で設計し、KDDI研究所によって商用化された高速ストリーム暗号アルゴリズム。高速ストリーム暗号とは、入力データをビット単位に暗号化および復号する共通鍵暗号方式。実装コストが小さく、GSM方式の暗号化やSSL暗号通信などに採用されている。共通鍵暗号方式のAESと比較して、最大10倍の速度で暗号化と復元を実現するという。
KDDIとKDDI研究所では、「KCipher-2」をマルチメディアコンテンツ配信やデータセンターなどの大容量データを扱う分野、携帯電話やICカードの処理などに展開していく計画だ。
2012/2/14 19:21