イー・モバイル、新端末「Sony Ericsson mini」発売


 イー・モバイル(イー・アクセス)は、ソニー・エリクソン製のAndroidスマートフォン「Sony Ericsson mini」を10月28日に発売する。同社オンラインストアでの価格は、契約種別が「ベーシック」の場合で3万9800円、2年契約の「シンプルにねん」が2万9840円、2年契約の「シンプルにねん+アシスト1200」が100円。

「Sony Ericsson mini」ブラックホワイト

 

 今回発売される「Sony Ericsson mini」(S51SE)は、コンパクトなボディが特徴の、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の端末。海外市場で「Xperia mini」として販売されているモデルのイー・モバイル版となる。「Xperia」の名称でない理由は、「日本ではコンセプトが違い、Pocket WiFi機能など新たな登場感を出したかった」と説明されている。

 契約できる料金プランの例は、「シンプルにねん」スマートプランの場合、基本使用料が月額4580円、EMnetの利用料が月額315円、自動適用の新割引サービス「月額割」が月額1100円の割引となり、合計は月額3795円。

 「シンプルにねん+アシスト1200」のスマートプランの場合は、基本使用料が月額5780円(4580円+1200円)、EMnetの利用料が月額315円。新割引サービス「月額割」が月額1100円の割引となり、合計は月額4995円。

 「Sony Ericsson mini」のソフトウェアプラットフォームはAndroid 2.3。チップセットはクアルコム製の「MSM8255」で1GHz駆動。RAMは512MB、ROMは1GB。

 ディスプレイは約3インチ、480×320ドット(HVGA)、1677万7216色表示のTFT液晶で、マルチタッチ対応。約500万画素のCMOSカメラを搭載し、最大30fps、720pの動画を撮影可能。静止画撮影では顔検出、笑顔検出、手ぶれ補正機能、自動シーンセレクション、オートフォーカスを利用できる。

 ホーム画面の4隅にはアイコンが配され、アプリ選択やメールといった機能を素早く起動することが可能。小型の端末のため、片手で持った状態で、親指ですべての4隅のアクセスできるようになっている。「モバイルブラビアエンジン」が搭載され、動画、写真をくっきりと鮮やかに表現するとしている。

 FMラジオ、GPS、Bluetooth 2.1+EDR、IEEE802.11b/g/nをサポート。DLNAサーバー機能も用意されている。日本語入力はPOBox Touch 4.3。最大32GBまでのmicroSDHCカードを利用できる。

 ソニー・エリクソン製ソフトウェアとしてTimescape、PC Companion、Media Goなどを搭載し、EMnetメール、SMS、絵文字、Gmail、Androidマーケットなども利用できる。

 テザリング機能を「Pocket WiFi」として提供。ホーム画面にはすぐに起動できるウィジェットも用意される。モバイルWi-Fiルーターとして動作する場合はIEEE802.11b/gを利用でき、機器を5台まで接続可能。テザリング機能の連続動作時間は最大約4時間。

 国内ではイー・モバイルの対応サービスエリアにて、下り最大7.2Mbps、上り最大5.8Mbpsの通信速度で利用できる。対応する通信方式はHSPA/W-CDMA(1700/2100MHz)、GSM(850/900/1800/1900MHz)。国際ローミングに対応するほか、SIMロックが施されていない状態(SIMロックフリー)で販売される。

 連続待受時間は約320時間、連続通話時間は約270分。大きさは88×52×16mm、重さは約99g。連続待受時間は約320時間、連続通話時間は約270分。ボディカラーはブラック、ホワイトの2色。それぞれに試供品として交換式の背面カバー(ダークブルー、ダークピンク)が同梱される。

ブラックホワイト
交換式の背面カバー、ダークブルー交換式の背面カバー、ダークピンク

 

「Androidとソニー、その両方の世界にアクセスできる」

イー・アクセス 執行役員副社長の阿部基成氏

 13日には記者向けに発表会が開催された。イー・アクセス 執行役員副社長の阿部基成氏は、「カードよりも小さいワンハンドスマートフォン」というキャッチコピーで「Sony Ericsson mini」を紹介し、4隅にアイコンを配置して素早く各機能にアクセスできるソニー・エリクソン独自のユーザーインターフェースなどを解説した。また、カメラ機能やモバイルブラビアエンジンによる高画質な表示、パソコンとの連携機能を紹介。ホーム画面にテザリング機能「Pocket WiFi」のウィジェットを用意して素早く起動できる様子を示した上で、「(約)5000円でテザリングも利用できる」と比較的安価な料金でテザリング機能を利用できるとアピールした。

 同氏からはこのほか、同日に発表されたスマートフォン向けセキュリティサービス「EMセキュリティ for Android powered by Symantec」(月額315円)、月額380円で全国1万5200カ所(BBモバイルポイント、livedoor Wireless、モビネクト、フレッツ・スポット)が対象の公衆無線LANサービス「EM Wi-Fi SPOT by エコネクト」も紹介された。

 

 発表会ではまた、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ ヘッド オブ プロダクト ビジネスラインのグレッグ・バーナー氏が登壇。「(グローバル市場では)高い評価を得ており、日本のユーザーにも評価してもらえると確信している」と自信を見せたほか、デザインコンセプト「ヒューマンカーバチャー」に沿ったデザインラインを解説し、丸みをおびて持ちやすくなっている背面の形状にも言及。機能面も含めて、「Androidの世界とソニーの世界、その両方にアクセスできる端末だ」とアピールした。

ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ ヘッド オブ プロダクト ビジネスラインのグレッグ・バーナー氏グローバル市場での評価の高さをアピール

 

展示された端末

 

プレゼンテーション

 

(太田 亮三)

2011/10/13 15:19