ソフトバンクモバイル、SIMフリー携帯などへSIMカード提供へ


 ソフトバンクモバイルは、SIMロックが解除された他社製携帯電話やSIMロックフリー版の携帯電話などに対して、7月1日よりSIMカードの提供を開始する。17日、利用に関する手続き方法などを案内している。

 ソフトバンクが提供するSIMカードは、SIMロックが解除された携帯電話や、SIMロックフリーの携帯電話などで利用できる。ただし、サービス保証はしておらず、音声通話やテレビ電話、SMS、パケット通信などのほか、ソフトバンクモバイルの全てのサービスについて動作保証しないとしている。同様に、他社携帯電話の故障受付などのアフターサービスも受けられない。

 また、ソフトバンクモバイルが販売するもの以外のiPhone 3G、iPhone 3GS、iPhone 4、iPad、iPad 2にはSIMカードを提供しない。これらのモデルは、ソフトバンクのネットワークについて、現時点では任意でアクセスポイント(APN)の設定ができないため、パケット定額サービスの対象外、高額な通信料が発生する場合があるとしている。ソフトバンクでは、「提供時期が確定次第お知らせする」と案内している。なお、iPhone 4などで採用されるmicroSIMカードは提供されない。

 SIMカードのみを入手する場合、ソフトバンクモバイルの回線契約がないユーザーは新規契約が必要となる。契約時には必要書類のほか、利用する他社製携帯電話を持参する。新規契約事務手数料2835円は利用料金に合算して支払える。ソフトバンクショップや一部のソフトバンク取り扱い店舗で提供される。

 利用料は、音声通話の場合、ソフトバンクモバイルの通常の料金体系のまま利用できる。パケット通信の場合、契約プランに応じた料金が適用される。ただし、パケット定額サービス「パケットし放題」および「パケットし放題S」「パケットし放題フラット」に加入している場合、定額料金の上限額は5985円と高くなる。ソフトバンクでは、高額なパケット通信料が発生する場合あるとして、パケット定額サービスへの加入を強く勧めている。

 なお、パケット通信の利用には、「アクセスインターネットプラス」の設定が必要となる。これはAPNの設定情報などを含むもので7月上旬に公開される予定。他社携帯電話を利用する場合は、ソフトバンクモバイルの通常APNとは異なる専用APNが割り当てられる。通信速度や帯域制限の条件などは、通常のソフトバンクモバイルの回線と同じとしている。

 




(津田 啓夢)

2011/6/20 12:45