8.9インチ液晶、Android 3.0採用のタブレット「Optimus Pad」
Optimus Pad L-06C |
LG製「Optimus Pad L-06C」は、8.9インチディスプレイを備えるタブレット型端末。ソフトウェアプラットフォームにAndroid 3.0(開発時のコードネーム:Honeycomb)を採用する。発売は3月下旬で、3月15日より事前予約が開始される。端末の想定価格は、各種割引適用後に新規契約で3万円代前半になる見込み。
「Optimus Pad L-06C」は、タブレット用途を想定したAndroid 3.0を採用したLGエレクトロニクス製のタブレット型端末。ディスプレイはタッチパネル端末となり、8.9インチ、1280×768ドット、1677万7216色表示のTFT液晶搭載する。視野角が広くとれるIPS方式の液晶ディスプレイとなる。
タブレット専用OSとなるAndroid 3.0では、ハードウェアキーを用意することなくソフトウェアキーだけで端末が操作できる。会場の説明員によると、従来のAndroid端末でもハードウェアキーを搭載しないことが可能だが、操作上、前の画面に戻れなくなってしまうなどの制約が出てくるため、ハードウェアキーないしはそれに準ずるセンサーキーなどが用意されているという。「Optimus Pad L-06C」では、ホームボタンやバックボタンなどがいずれもソフトウェアキーとなっている。
「Optimus Pad L-06C」では、ハードウェアキーがないことで、従来のAndroid OSの操作フローが異なる点も特徴だろう。ホームボタンやバックボタンは、横画面利用時の左下隅にまとまっており、端末内の全てのアプリを表示する一覧表示機能は右上隅のソフトキーにある。さらに、設定画面やアプリメニューなどを表示する場合は、画面右下隅の時計部分をタッチして表示させる。タブレット専用の新しいOSなだけに、若干の慣れが必要な印象だ。
なお、GmailやGoogleマップといったGoogleの各サービスは、もちろん利用できる。ブラウジング機能では訪れたサイトによっては、スマートフォン向けのWebサイトが表示され、画面をパソコン向けサイトに切り替える必要があった。会場の説明員によると、Webサイト運営者がAndroid 3.0向けのページを用意したり、Android 3.0端末はパソコン向けWebサイトを表示させるといった設定をすることで回避できるという。
端末は、エンターテイメント性を追求した端末に位置付けられ、20~30代の男性をターゲットにしたモデルになる。横画面利用時、側面部の左右にステレオスピーカーが用意されており、従来よりもステレオ効果のある音でマルチメディアコンテンツが楽しめるという。また、タブレット向けのYouTubeアプリがプリセットされており、大画面を活かした画面構成でYouTubeの動画が確認できる。なお、ドコモでは、タブレット向けコンテンツとして、BeeTV、スマートフォン動画のほか、電子書籍の2Dfacto、E★エブリスタを展開している。
端末チップセットは、NVIDIA製のTegra 2が搭載される。デュアルコアのチップセットで、クロック周波数は1GHzとなる。会場説明員は、デュアルコア製品となり、シングルコアの1GHz CPUよりも処理が速いと感じるのではないか、と語っていた。内部フラッシュメモリのユーザー領域は27.85GB。
“デュアル”という面では、「Optimus Pad L-06C」は背面側に500万画素のCMOSセンサーを2つ搭載している。この2つのカメラを利用して、通常の静止画撮影のほかに、3Dの動画撮影も行える(静止画は3D非対応)。
ただし、「Optimus Pad L-06C」のディスプレイ自体は3D表示には対応しておらず、基本的にはHDMI端子で3Dテレビなどに出力して3Dを楽しむことになる。なお、撮影した3D映像は、サイド・バイ・サイド方式のほか、アナグリフ方式が切り替えられる。アナグリフ方式では、ユーザー側で赤と青のフィルターのメガネを作成すれば、「Optimus Pad L-06C」でも3Dが楽しめる。
microUSB端子を備え、デジタルカメラの画像を読み込んで、フォトフレームとして利用することもできる。オプションとなる充電台はドッキングステーションと呼ばれ、USB端子やHDMI端子が用意されている。自宅のテレビとドッキングステーションを繋いでおけば、よりスムーズに「Optimus Pad」のコンテンツをテレビ側で楽しめる。
なお、音声通話には非対応だが、通話する場合はSkypeなどのVoIPアプリを利用する。通信方式は下り最大7.2Mbps、上り最大5.7MbpsのFOMAハイスピードに対応、海外では3GおよびGSM方式に対応する。Wi-Fi、GPS、Bluetooth(HID対応)などもサポートしている。ドコモではテザリング機能についても対応するとしている。
おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信には非対応。spモードメールやドコモマーケット、BeeTVなどのアプリがプリセットされている。
端末背面部は一部カバーを取り外してSIMカードが入れ替えられる。バッテリーは内蔵式で、その容量は6400mAhと大容量のもの。USB給電による充電には非対応で、専用の充電アダプタ経由のみで充電できるとしている。
このほか、別売りのオプションレザーケース「L01」が用意される。価格は未定。「Optimus Pad」を斜めに立て掛けられるようになっている。角度は3段階に調整可能で、デジタルフォトフレームや、映像コンテンツ再生時には立てかけるように、ソフトキーでタッチ入力する場合などは寝かすようにして利用できる。
大きさは約150×243×12.8mm(最厚部 約14.1mm)、重さは約620g。連続待受時間は3Gで約900時間、GSMで約750時間。ボディカラーはMat Black。
2011/2/24 12:46