13メガカメラにWi-Fi、“歴代最高スペック”の「G'zOne TYPE-X」
G'zGEAR TYPE-X(グリーン) |
「G'zOne TYPE-X」は、カシオ計算機製のCDMA 1X WIN端末。IPX5/IPX8の防水性能、IP5Xの防塵性能、MIL規格準拠の耐衝撃性能を備えたタフネスケータイで、カメラやディスプレイなどを含め「歴代最高スペック」と案内されている。11月下旬以降発売で、価格は5万円台後半になる見込み。
G'zOne TYPE-Xは、防水性能や耐衝撃性能を高めたG'zOneシリーズの最新モデル。従来のG'zOneは、同時期発売のハイエンドモデルに比べるとスペック面で追いついていなかったが、G'zOne TYPE-Xは同世代のハイエンドモデルに近いスペック・機能を持っているのが特徴。カメラは手ブレ補正対応の1295万画素CMOSカメラを搭載、Wi-Fi(無線LAN)機能も搭載していて「Wi-Fi WIN」にも対応している。
防水性能のIPX5/IPX8と防塵性能のIP5Xは、「EXILIMケータイ CA006」などと同等だが、G'zOne TYPE-Xは、MIL規格に準拠した耐衝撃性能も備えている。MIL規格はアメリカ国防総省による性能規格で、G'zOne TYPE-XはMIL-STD-810G Method 516.6-Shockに準拠した耐衝撃テストにパスしている。
auではG'zOne TYPE-Xを「G'zOne誕生10周年目モデル」として位置付け、原点回帰した製品デザインをしている。デザイン面では背面サブディスプレイを円形のリングで囲う、初期のG'zOneシリーズで採用されていたデザインを取り入れている。
キー側下端にはプロテクターがついている。2005年に発売されたG'zOne TYPE-Rでも同様の脱着式のプロテクターがあったが、G'zOne TYPE-Xのプロテクターは内部にCDMAのアンテナが内蔵されていて、脱着はできない。この位置にアンテナがあることで、通話中にアンテナを手で覆ってしまって感度が低下することを防げるという。
プロテクターにはストラップ穴があり、好きなストラップを装着できるが、auではG'zOne TYPE-X向けにオリジナルのストラップセットを、オンラインストア「auone Brand Garden」で販売する。同セットにはネックストラップ、カラビナ付きストラップ、市販のカラビナを通せる細いループのついたストラップ、フロートストラップの4種類のストラップと、そのストラップをG'zOne TYPE-Xに装着するためのパーツで構成されている。
なお、プロテクターには穴が空いており、細めのロープなども通すことが可能で、そこにストラップを固定することもできるが、プロテクター内部にはアンテナが入っているため、金属コードやチェーンなどを通すことはできないという。
auでは円形ディスプレイフレームやプロテクターなど、旧機種で採用されていたデザイン要素を多数採用することで、現在も多数のユーザーが残っている古いG'zOne、とくに使用周波数の再編後は使えなくなるW42CA以前のモデルの乗り換えも狙う。W42CA以前のモデルで採用されていたのと同じ、円形のディスプレイフレームを採用したのも、こうした狙いが含まれているという。
背面サブディスプレイの「マルチサークルディスプレイ」は、表示中の電力消費が少ないメモリー液晶を採用し、時計などの情報を常時表示させ続けることができる。従来のG'zOneでは同様の特性を持つ電子ペーパーの採用例はあるが、メモリー液晶の採用は初めて。
従来から搭載していた、アウトドア活動で役に立つツール群「G'zGEAR」も引き続き搭載する。G'zGEARにはコンパスや温度計、潮汐情報、日の出・日の入り時刻表示などの機能がある。温度計については、通常の端末が搭載している過熱防止用の温度センサ以外に気温測定用の温度センサを搭載している。従来機種になかった新機能としては、方位・加速度センサーと連動し、本体を向けた方向にある星図を表示させる「STAR PLATE COSTELLATION VIEWモード」と歩数計に連動し仮想的にトレッキングができる「WALKING COUNTER VIRTUAL TREKモード」を搭載している。
G'zGEARは、背面サブディスプレイに表示させることもできる。メインディスプレイでG'zGEARを使用中に本体を閉じれば、そのままサブディスプレイに同じ機能が表示されるほか、本体を閉じたままサブディスプレイだけで方位計や温度計などのG'zGEARの各機能を呼び出し、数値を表示させることもできる。サブディスプレイにはタイマーやストップウォッチ、ニュースや天気も表示させられる。
本体重量は約179gと、歴代のG'zOneシリーズと比べても重たいが、通常のケータイの約1.5倍程度に相当する容量1240mAhのバッテリーを搭載していて、従来モデルの約1.5倍の連続通話約390分、連続待受約390時間となっている。
オートフォーカスや手ブレ補正に対応する1295万画素CMOSカメラ、約3.2インチのフルワイドVGAサイズとなるIPS液晶ディスプレイ、約1.1インチのメモリー液晶サブディスプレイ、最大32GB対応のmicroSDHCカードスロットを搭載する。
主な対応サービス・機能は、LISMO Music Video Book、au Smart Sports、グローバルパスポートCDMA、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、ワンセグ、おサイフケータイ(EZ FeliCa)、EZ・FM、EZニュースEX、デコレーションアニメ、Bluetooth、赤外線通信、じぶん銀行、Wi-Fi WINなど。CDMA2000 1xEV-DO Rev.A方式に対応し、ソフトウェアプラットフォームはKCP+となる。
大きさは約125×52×21mm、重さは約179g。連続待受時間は約390時間、連続通話時間は約390分。ボディカラーはグリーン、レッド、ブラックの3種類。
レッド | ブラック |
2010/10/18 11:00