ドコモ、台湾MediaTekにLTEプラットフォームをライセンス提供


 NTTドコモと台湾のMediaTekは、LTEに対応した通信プラットフォーム「LTE-PF」のライセンス契約を締結したと発表した。

 MediaTekは台湾のチップセットメーカーで、中国のメーカーを中心に2G、2.5G、3Gに対応した携帯電話向けチップセットを提供している業界大手のメーカー。一方、「LTE-PF」はドコモとNECカシオモバイルコミュニケーションズ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、富士通の4社で共同開発したプラットフォームで、同プラットフォームを採用するとLTEの通信制御、ベースバンドチップの制御といったLTEの基本的な機能の開発が不要になる。LTE-PFではカテゴリー3をサポートしており、理論値で下り最大100Mbps、上り最大50Mbpsのデータ通信速度がサポートされている。

 今回のMediaTekとのライセンス契約は、LTE-PFのライセンス提供の第1弾となる。MediaTekでは、当初は既存の2G、3Gチップセットと組み合わせて提供する意向で、日本を含む世界各国の市場でLTE対応端末を提供するとしている。

 27日にはMediaTekが都内で発表会を開催した。MediaTek 取締役会長件CEOの蔡明介氏は、光学ディスク関連の半導体などに加えて、携帯電話向けチップセットも新興市場を中心に拡充している最近の取り組みについて触れ、「ドコモのとの契約はMediaTekにとって重要なものになる。長い関係の一歩になると考えている」と述べ、今回のライセンス契約の重要性を強調した。


MediaTek 取締役会長件CEOの蔡明介氏 
LTE-PFのライセンスとMediaTekの関係MediaTekにおけるLTE端末の開発

 

NTTドコモ 移動機開発部 部長の三木俊雄氏

 ゲストとして登壇したNTTドコモ 移動機開発部 部長の三木俊雄氏は、「ここでいうプラットフォームは、端末側のプラットフォーム。標準化されたLTEに準拠するもので、下り最大100Mbps、上り最大50Mbpsという、先端技術を結集したもの」とLTE-PFの概要を紹介。MediaTekとライセンス契約を締結することで、ライセンス収入以外にも「LTE対応の端末をどんどん作ってもらえ、端末が増えるのはメリット」としたほか、「(MediaTekとは)LTEを含めた戦略的な議論でできるだろう。基地局設備との接続の検証も協力関係を期待している」と語り、今後も協力関係を拡大させていく方針を示した。


LTE-PFで提供する技術接続の検証など協力関係を拡大

 



(太田 亮三)

2010/7/27 17:20