じぶん銀行が100万口座突破、開業から1年10カ月
じぶん銀行は、5月23日付けで同行口座数が100万を突破したと発表した。開業から1年10カ月での達成で、同行では「ネット専業銀行では最速」としている。
KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同で設立し、2008年7月にサービス提供を開始したじぶん銀行は、20代と30代の利用が多いという。他のネット専業銀行は利用せず、初めてのネット銀行として選ぶユーザーが目立ち、男女比は約55%が男性、約45%が女性とのこと。
auの携帯電話にアプリがプリセットされているものの、auユーザーは全体の6割強、他キャリアユーザーが4割弱を占めている。PCサイトも存在するが、モバイルからの利用が全体の9割を占める。また、夜間の取引が多いのは、大手銀行にない特徴。よく利用される時間帯は正午ごろに次いで、21時~23時ごろという。
3月末時点の預金残高は1547億円。単純計算すれば、ユーザーは、15万円強を預けていることになる。外貨預金口座は、ここ最近の為替変動を受けて伸長しており、口座残高が100億円を超えたという。
同行取締役の勝木 朋彦氏は「他のネット専業銀行で100万口座以上を抱えるところでは、開業から3期~4期目で100万に達していた。当行は、“最も身近な金融機関になる”というコンセプトを掲げており、ユーザーにとって身近なデバイスである携帯電話が接点となっている」と語る。開業当初は、現金をプレゼントするキャンペーンを実施していたが、昨秋ごろから徐々にその枠を縮小してきた。それでもユーザー数の伸びは鈍化しておらず、同行では、いつでもすぐ利用できる点がユーザーに受け入れられていると分析している。
2010/5/24 11:11