Snapdragon搭載、デュアルオープンの「BRAVIA Phone S004」


BRAVIA Phone S004 オニキスブラック

 「BRAVIA Phone S004」は、BRAVIAブランドで展開される、映像に注力したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のCDMA 1X WIN端末。ディスプレイを縦・横のどちらにも開けられるデュアルオープン型で、IPX5/7相当の防水性能を備える。6月上旬発売予定で、シンプルコースの一括価格は5万円台前半になる。

 高画質な映像にフォーカスしたモデルで、「モーションフロー Lite 60コマ」により4倍のコマ数でワンセグを視聴できる。対応する映像はワンセグ(録画したワンセグデータ含む)となり、EZwebからダウンロードした動画ファイルなどには適用されない。

 「おでかけ転送」に対応し、高画質な動画を対応レコーダーから転送して楽しめる。また、新搭載の「POBox Pro 4.0E」ではデコレーションメールの作成が強化されているほか、ダウンロードフォント対応により好みの文字で表示できる。

 1GHzのCPUを搭載したチップセット「Snapdragon」(QSD8650)を搭載。同チップセット向けに最適化したプラットフォームは「KCP3.0」と名付けられ、高画質動画においても快適な処理速度を実現している。なお、「KCP3.0」は「KCP+」をSnapdragon向けに最適化したもので、プラットフォームとしての機能は「KCP+」と同等。これらにより、操作レスポンスの高速化が図られている。実際に体験してみたところ、メールでの文章入力などでストレスなく操作できたほか、PCサイトビューアーは従来よりもスピーディに起動するように感じられた。

 microSDスロットはSDIO規格に対応しており、別途発売される「au Wi-Fi WINカード」(4200円前後を予定)を装着すれば、無線LANを利用した「Wi-Fi WIN」サービスを利用できるようになる。なお、microSDスロットは1つのみで、「au Wi-Fi WINカード」とmicroSDカードは排他利用となる。内蔵メモリは約800MBを搭載する。「au Wi-Fi WINカード」を装着したときのメニュー、利用できる機能は、同時発表された「REGZA Phone T004」と同じ。

 カメラは、808万画素のCMOSカメラを搭載し、オートフォーカス、手ぶれ補正をサポートする。また、国際ローミングではグローバルパスポートGSM/CDMAを利用可能。

 主な対応サービスは、LISMO Music Video Book、EZナビウォーク、ワンセグ、EZニュースEX、赤外線通信、au Smart Sports、EZ助手席ナビ、おサイフケータイ、デコレーションアニメ、Bluetooth。同時に発表された「Cyber-shotケータイ S003」とはCPUやワンセグでの「モーションフロー Lite 60コマ」の有無、カメラの画素数などが異なる。また、「S004」で搭載されているフォントダウンロード機能は、「S003」には搭載されていない機能という。

 メインディスプレイは約3.2インチ、フルワイドVGAのTFT液晶。サブディスプレイは約0.9インチの有機ELディスプレイ。外部メモリーは最大16GBのmicroSDHCカード。

 連続待受時間は約260時間、連続通話時間は約210分。大きさは約111×51×18mm、重さは約145g。ボディカラーはオニキスブラック、プラチナホワイト、スターダストピンク。ディスプレイ側ボディの背面パネルは、蒸着処理を施し、つやのある塗装で、キー側ボディの裏面はつやを消した塗装となっている。

プラチナホワイトスターダストピンク
3色展開デュアルオープンつやのある塗装裏はつや消し
右側面横長画面になるよう開いたところヒンジ部縦長で開いたところ
ヒンジ部デュアルオープンを実現するため、2つのヒンジがある先端部左側面
外部接続端子とmicroSDカードスロットバッテリーは裏蓋で防水au Wi-Fi WINカードテンキー
デフォルトのメインメニューメニューデザインは5種類プリセットPOBox Pro4.0Eを搭載PCサイトビューアーを起動したところ
au Wi-Fi WINカードを装着せず、Wi-Fi関連メニューにアクセスしたところWi-Fi関連メニューアクセスポイント一覧

 



(関口 聖/太田 亮三)

2010/5/17 10:41