低消費電力技術が追加された「Bluetooth v4.0」詳細が明らかに


 Bluetooth SIGは、無線通信規格「Bluetooth」の最新バージョンとして、低消費電力技術を取り入れた「Bluetooth v4.0」を発表した。6月30日までに詳細が決まる予定で、搭載製品は2010年後半以降に登場する見込み。

 新たに策定される「Bluetooth v4.0」では、これまで検討されてきた低消費電力技術が「Bluetooth low energy technology」(低エネルギー技術)として加わる。Bluetoothでは、従来より低消費電力が求められる機器への活用をアピールしており、国際的なヘルスケア製品の団体と協力するなどして開発を進めていた。

 v4.0は、従来からのBluetooth技術や、最大24Mbpsの高速通信に対応するBluetooth v3.0までの仕様を1つにまとめたものとなり、各仕様は個別または連携して機能させることが可能になっている。

 低消費電力技術を用いることにより、ボタン電池などで駆動する腕時計や歩数計などの小型の機器でも、Bluetoothによるデータのやりとりが可能になる。また、約60m以上の距離でも通信が可能で、さまざまな機器に活用できるとしている。

 




(太田 亮三)

2010/5/6 12:07