「W42K」の電池パック不具合、18件目の発煙・発熱申告


膨張した電池パック

 KDDI、沖縄セルラー、京セラは、電池パックの不具合が報告されている京セラ製「W42K」について、2009年7月に18件目の発煙・発熱申告があったことを公表した。

 2008年3月、「W42K」に搭載する電池パック「42KYUAA」の一部に、使用中に電池パック内部でショートが発生し、発熱・膨張、発煙・破裂の恐れがあるとして、電池パックの回収交換が発表された。KDDIはその後、2008年11月、2009年2月にWebサイト上であらためて電池パックの交換を案内している。

 対象となる23万5452台にはすでに交換用電池パックが届けられており、8月9日現在、全体の94.4%にあたる22万2312台については交換が進んでいるという。KDDIは、2009年2月の案内以降は発熱・発煙の報告はなかったが、「W42K」をすでに機種変更し、時計機能のみ利用していたユーザーから18件目の申告を受けたとしている。

 KDDIでは、対象の電池パックを交換していない場合、大変危険な状態になっている可能性があるとし、すでに「W42K」を解約しているユーザーを含め、速やかに電池パックを交換、返送するよう呼びかけている。なお、解約処理されたユーザーについては、KDDI側でユーザー情報を保有していない場合があるため、ユーザーサポート窓口で確認する。

 



(津田 啓夢)

2009/8/10 17:21