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便利さや楽しみが増えた「新JALアプリ」、LEO衛星やタブレットホルダーが搭載された新造機「B737-8」の座席を見てきた
2026年3月23日 20:12
日本航空は23日、4月から国内線サービスをリニューアルすると発表した。新機材として導入するB737-8に「ファーストクラス」を設定するほか、機内Wi-Fiを高性能化する。
また、スマートフォンアプリ「JALアプリ」も更新され、搭乗までにさまざまな情報を確認でき、通知を出すアプリに進化する。
同社小型機初の国内線ファーストクラス
2027年度より順次運航を開始する国内線の新造機737-8(ボーイング737MAX)には、これまで中・大型機の一部に設定されていたファーストクラスが新たに設定される。同社によると、国内線で運航する小型機では初めての設定だという。
今回は、座席のイメージとして公開され、具体的に何席設けるのか、どういった仕様なのかについては明らかにされなかったが、座席テーブルにあるタブレットホルダーや側面のワイヤレス充電のアイコンなどをみると、これまでと異なる座席が導入されると思われる。
また、普通席の座席イメージも公開された。座席に個人モニターが設置されない一方、タブレットホルダーとUSB電源(USB-AとType-C)が備えられ、ユーザー自身が持ち込んだ端末を設置して動画などを楽しめるようにしている。前方に座席がない席では、肘掛けに格納されるテーブルにタブレットホルダーを設置しているほか、座席下にUSB電源を用意している。
“かゆいところに手が届く”新JALアプリ
スマートフォンアプリ「JALアプリ」が4月15日17時から順次リニューアルされる。予約があるユーザーには、搭乗までのさまざまな場面をサポートするほか、予約がないユーザーでも楽しめるコンテンツやJALマイレージバンク(JMB)情報の確認、機内Wi-Fiサービスの接続サポート機能などを用意する。
搭乗予約があるユーザーには、搭乗時間に合わせてユーザーをサポートする機能を搭載する。たとえば、これまで確認できなかった搭乗順「搭乗グループ」がホーム画面で確認できるほか、アプリの画面からApple Walletへ搭乗券を登録できる。搭乗便の欠航・遅延情報やゲート変更などの際にもリアルタイムで通知を出すことで、ユーザーが必要な情報をすぐにチェックできるようになる。
アプリのタブには新たに「会員情報」が追加される。タップすると、JMBの会員情報が表示され、マイルやeJALポイントの確認、FLY ONポイントなどの会員情報を確認できる。また、デジタル会員証を表示する機能も設けられており、海外の空港ラウンジなど必要な場面でさっと表示できるようになった。
このほか、ユーザーからのフィードバックを基に改良したところもある。たとえば、「自動輝度調整機能」は、従来搭乗口などで二次元コードを読み取りやすくするため、画面を下に向けると輝度を自動で上げる機能を備えていた。ところが、事前に明るくしたいという意見や、寝転びながら開いた際に高い輝度で顔を照らされる、といった声を受けて、先代アプリに搭載されていた「電球アイコン」を復活させる。顧客チャネル企画部アプリ 顧客通知グループの中村晴美氏は、「盲点だった」と指摘。独りよがりの機能にならないようにしたいと、今後の開発方針を示した。
また、アプリのホーム画面にある次回の搭乗情報には、上部に「ENGLISH」の切り替えタブがある。担当者に聞くと、海外旅行などでスタッフに質問する際、日本語表記だと相手がわからない場合があるため、ワンタッチで切り替えられるボタンを備えたという。この機能も、ユーザーからの声を受けたもので、担当者は「これまでデジタルには弱いと言われていたJALだが、これからどんどん改善していく」と語った。
機内Wi-Fiの接続では、これまでスマートフォンの設定から機内Wi-Fiのアクセスポイントを選択してアクセスする必要があったが、新アプリからは、アプリ操作で機内Wi-Fiに接続できる機能を備える。さまざまなユーザーがアプリでの簡単な手順で機内Wi-Fiを利用できるようになる。
新造機からLEO衛星を活用
その機内Wi-Fiだが、新造機737-8では、これまでのGEO衛星に加えLEO衛星を利用するサービスに進化する。GEO衛星、つまり静止衛星では、地球と衛星の距離が長く、通信速度が上がらず遅延も大きかった。LEO衛星では、距離が短くなるため、より高速で低遅延の通信が期待できる。このため、従来では利用が難しかったストリーミング動画やオンラインゲームなども楽しめるようになり、地上のネット体験により近づくようになる。
担当者によると、国内線のほとんどの区間はLEO衛星が利用できるため、主にLEO衛星をメインに使ったサービスになると話す。なお、ほかの機材への導入は、まだ検討中の段階だとしている。
国際線機内食のリニューアルなど
このほか、国内線ファーストクラスと国際線のビジネスクラス、ファーストクラスで提供されている機内食のリニューアルなどが発表された。
国内線ファーストクラスの機内食では、短距離路線で新たに“お弁当スタイル”の機内食が導入される。短い飛行時間でもゆとりを持って提供でき、蓋を開けた瞬間の高揚感を楽しめるように工夫が凝らされたという。
国際線では、欧米路線のビジネスクラスで到着前に二食目としてセットメニューを提供する。1日1組限定のレストラン「été」のシェフ庄司夏子氏が監修した季節ごとに味わい豊かなメニューが提供される。
たとえば、3月~5月には「国産牛の濃縮バルサミコ酢と赤ワイン煮」などが提供される。庄司氏は「長距離線は海外のユーザーが多いと聞いた。日本の良さを最大限わかりやすく、洗練されたものにしたいという想いから、メニューを3皿に限定した」とこだわりを語る。メニューの選定に当たっては、さまざまなユーザーが搭乗する機内食ならではの事情を考慮し「ストライクゾーンが広いもの。一口食べて『おいしい』を実感してもらいたい」と狙いを説明した。
































