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ソフトバンク、5G音声通話「VoNR」を9日開始

 ソフトバンクは、5G SAで音声通話を行う「VoNR」(Voice over NR)による音声通話サービスを10月9日に開始する。「Xperia 10 VII」から対応しその後、利用できる機種を拡大する。追加の利用料はかからない。国内では初のVoNRサービスとみられる。

 データ通信では、5G SAが一部エリアで始まっているが、音声通話は4G LTEによる「VoLTE」が一般的に利用されている。VoLTEの場合、5G SA接続時でも着信時には、4Gに通信を切り替える必要がある。VoNRを導入することで、5G通信を維持したまま音声通話ができるようになる。5G SAエリアで、発信ボタンを押してから呼び出し音が鳴るまでの時間が短くなるほか、通話中でも5G SAでデータ通信してWebサイトを閲覧できるなどのメリットがある。

 VoNRは、5G SAエリアの一部から始まり、順次拡大する。エリア内でも5G SAの混雑具合などでVoNRが利用できない場合がある。10月9日発売の「Xperia 10 VII」が最初の対応機種で、その後も利用できる機種は拡大する予定。対応状況はソフトバンクのWebサイトで告知される。ユーザーによる申し込みは不要で、追加の利用料はかからない。

 ソフトバンクでは、VoNRの対応機種・提供エリアを拡大するとともに「5G SAならではの技術を活用したサービスを積極的に展開し、より快適なコミュニケーション環境とお客さまの満足度向上を目指します」としている。