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ベルキン、新技術搭載のGaN充電器を発表 Qi2 25W対応ワイヤレス充電器も
2025年8月26日 17:24
ベルキン(Belkin)は、待機電力をゼロに抑える技術を採用したGaN充電器「Belkin Cubic Charger」や、Qi2 25W(Qi2.2)に対応したワイヤレス充電器「UltraCharge」シリーズを発表した。
待機電力ゼロ技術搭載「Belkin Cubic Charger」
「Belkin Cubic Charger」は、待機電力をゼロに抑えるZero-Standby Power(ZSP)技術を採用したGaN充電器。ルネサスエレクトロニクスとの共同開発により、ZSP技術とD-mode GaN技術を融合させた。
一般的な充電器の待機電力が約0.1Wであるのに対し、本製品は0.005Wと約20倍の省エネを実現。また、D-mode GaNは放熱性や小型化にも優れ、従来のGaN充電器と比べて約95%の省エネ効果があるとされる。
ベルキンは、日本国内の利用状況を想定した試算で、年間1.5億kWhの節電効果が見込め、約20億円のコスト削減につながる可能性があると説明している。
ルネサスが支えるGaNとZSP技術
ルネサスが提供するGaNデバイスは「D-mode」と呼ばれる方式を採用。従来主流だった「E-mode」と比べて、高効率な電源システムを構築できる点が特徴。これにより、充電時の電力ロスを大幅に抑制できる。
さらに、もう一つの柱となるのがZSP技術。通常、充電していない待機状態でも微小な電流が流れて電力を消費するが、ルネサスはこれを抑えるためのチップセットやコントローラー、リファレンスデザインを提供。ベルキンとの共同開発を通じて待機電力ゼロを実現した。
製品ラインアップは、最大50W(25W+25W)対応の「Belkin Cubic Charger 50W」(3990円)と、最大67W(45W+20W)対応の「Belkin Cubic Charger 67W」(4890円)の2種類。いずれも9月15日発売予定。
Qi2 25W対応ワイヤレス充電器「UltraCharge」シリーズ
新たにQi2 25Wに準拠したワイヤレス充電器「UltraCharge」シリーズが登場。発熱を抑える独自技術「ChillBoost」を搭載し、iPhone 16 Proを29分で50%まで充電できる性能を持つ。発売は9月10日。
UltraCharge 3-in-1 25W Wireless Charger
「UltraCharge 3-in-1」は、持ち運びやすさを重視した折りたたみ可能な充電器。重さは約190gで、最大25WのQi2モジュールと5WのQiモジュールを備え、スマートフォン、Apple Watch、ワイヤレスイヤホンを同時に充電できる。
丸型はブラックとホワイトをラインアップし、家電量販店限定で販売。価格は1万5990円。オンライン(Amazon.co.jpなど)ではスクエア型が販売され、カラーはブラック、ブルー、ホワイトの3色、価格は1万3990円。
UltraCharge 2-in-1 25W Wireless Charger
「UltraCharge 2-in-1」は重さ約160gのコンパクトモデル。最大25WのQi2モジュールと5WのQiモジュールを搭載し、スマートフォンとワイヤレスイヤホンを同時に充電可能。側面にはUSB Type-Cポートも備え、スマートウォッチや電子書籍リーダーなど追加デバイスの充電に対応する。
丸型はブラックとホワイトをラインアップし、家電量販店限定で価格は8990円。オンラインではスクエア型を販売し、カラーはブラック、ブルー、ホワイトの3色、価格は7990円。
旅行用充電器やコラボ製品も拡充
そのほか、海外向けに変換アダプター不要で使える「Belkin BoostCharge Pro 3ポート GaN充電器 70W/100W」や、日本市場向けにAC差込口を内蔵した「3口充電ステーション USBポート付き 70W」も発売される。
また、ディズニーとのコラボレーションシリーズに新たなストラップ製品が加わったほか、スリムなマグネットバッテリーも登場した。













































