ニュース
KDDI、ロボットやAI起点の空間設計サービス「KDDI Smart Space Design」
2025年8月19日 11:47
コンセプト策定~保守・運用までサポート
オフィスや工場、倉庫などの空間設計をパートナー企業とともにコンセプト策定から、設計や構築・施工、保守・運用までを一手に手がける。テクノロジーを中心に据えた設計できることが特徴。コンセプト策定の段階からテクノロジー導入を踏まえているほか、人流データを活用してセンサーや機器の設置位置の検討などができる。
テクノロジー前提のコンセプト策定・設計により、オフィス完成後にWi-Fiを導入できない、ロボットが走行できないといったトラブル・再工事の発生を防ぐことができる。KDDIが工程を管理し、58社のパートナー企業とともに、工事や什器設置などを行う。ネットワークもマルチキャリアで導入でき、冗長構成の需要にも応える。
今後、オフィスレイアウトを生成する「オフィスレイアウト自動生成AI」を提供する予定。項目を入力するだけで建築の専門知識がなくともレイアウト・見積の作成が可能で、通常1カ月を要する作業が15分程度で終わる。2026年度の無償提供を予定している。
働く環境へのテクノロジー導入支援で社会課題解決
少子高齢化・人口減少に伴い、現役労働者の減少に歯止めがかからないなか、AIやロボットなど、テクノロジーを活用した労働環境の課題解決や人材確保への期待が高まっている。
KDDI 執行役員常務の那谷雅敏氏は、これからのオフィス環境の変革のキーワードを「柔軟性と進化」と語る。KDDI Smart Space Designでは、オフィスなどの空間設計のコンセプト策定から実際の保守・運用までを一元的にサポートする体制を整える。施工時などには、KDDIエンジニアリングが基地局建設で培ったノウハウも投入する。
実際に建物が建つ前のコンセプト策定時には一般的に、テクノロジー導入が想定されていないケースが多いという。携わる業者も多く、確認や工事数も増えるほかWi-Fiを設置できないなどのトラブルから再工事に至るといった課題がある。KDDI Smart Space Designでは、当初からそうしたテクノロジーの導入を見越したコンセプト策定を行い、工事に入るため、効率化を見込める。
監視カメラやセンサー情報などから、会議室の数や什器の数などそれぞれのオフィス環境にあわせて内容をアップデートしていくことも検討する。将来的には、KDDI Smart Space Designで提供する内容を、空間の「プランサービス化」として、オフィスの仕様を標準化、通信・ロボットの動線などをあわせて、月額制で提供することも視野に入れる。















