サムスンが「Galaxy Z Fold7」発表　フォルダブルスマホなのに薄さ8.9mm

　サムスン電子ジャパンは、フォルダブルスマートフォン「Samsung Galaxy Z Fold7」を発表した。発売日は8月1日で、予約は7月17日〜31日に受け付ける。価格は256GBモデルが26万5750円、512GBモデルが28万3750円、1TBモデルが32万9320円。

サムスンは「Galaxy Sシリーズの最高峰・Ultraが折りたたみスマホになった」と表現

圧倒的な薄型・軽量化と進化したヒンジ

　初代Fold発売から6年で29％の薄型化を達成し、Galaxy Z Fold7ではさらに大幅な薄型化を実現。折りたたんだときの厚さは約8.9mmで、Galaxy S25 Ultraに迫る薄さとなった。

　重さも改善され、前モデル「Galaxy Z Fold6」から約24g軽量化。約215gという軽さを実現した。

　内部構造もゼロから刷新。新開発の「アーマーフレックスヒンジ」を採用し、ヒンジ部の支持構造と回転部を分離することで、薄型化と耐久性を両立させた。また、分離構造により折りたたんだ際の内部スペースも拡大し、ディスプレイ中央の折り目もより自然に改善されている。

　本体の耐久性も強化。サブディスプレイには「Corning Gorilla Glass Ceramic 2」、フレームには「アドバンスドアーマーアルミニウム」を採用した。また、7年間のOS・セキュリティアップデート保証も提供される。一方で、薄型軽量化を優先した結果、Sペンには非対応となった。

没入感あふれる大画面と高性能プロセッサー

　8インチのメインディスプレイは、横幅も広がり、エンタメやマルチタスク利用に最適な大きさに進化。サブディスプレイも約64.9mmの横幅となり、バータイプスマホと同等の操作性を実現。キーボード入力なども快適に行えるようになった。

　チップセットはGalaxy S25 Ultraと同じ「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」を搭載。バッテリー容量は4400mAhで、動画再生時間は最大24時間を実現。大画面とスリムなボディを両立しつつ、長時間のバッテリー持ちも確保した。

Galaxy Z Foldシリーズ初の2億画素カメラを搭載

　ユーザーから要望の多かったカメラ性能も強化。広角カメラに2億画素カメラを採用し、前モデル比で44％の明るさ向上を実現した。超広角レンズもオートフォーカス対応になり、マクロ撮影も強化されている。

　また、メインディスプレイ側のカメラも400万画素のアンダーディスプレイカメラから1000万画素のパンチホール式へ進化。視野角も100度に広がり、セルフィーやビデオ通話もより快適になった。

Galaxy AIと新UIで体験を刷新

　OSはAndroid 16ベースの「One UI 8」を搭載し、AIと折りたたみ体験を融合。生成AIによる写真・動画編集では、人や物、影までも自然に消去可能。大画面で編集前後を左右に並べて比較しながら直感的に操作できる。

　さらに、動画から風音などを除去する「オーディオ消しゴム」も進化。これまでAIアイコンから編集画面を経由していたが、直接使用できるようになった。ボイスレコーダー、Samsungノート、通話録音にも対応し、利便性が向上した。

　また、「Gemini Live」を活用すれば、ヘルスケアデータと連携した提案や、Webページの要約・翻訳なども可能。「かこって検索」も強化され、ゲーム中の敵キャラクターを囲んで攻略情報を検索する、といった使い方にも対応する。なお、Galaxy AI機能は今後も無料で提供される。

発売情報

　カラーバリエーションは、ブルー シャドウ、シルバー シャドウ（256GB／512GBのみ）、ジェットブラックに加え、オンラインショップ限定のミント（256GB／512GBのみ）をラインアップ。

左からブルー シャドウ、シルバー シャドウ、ジェットブラック

　国内ではサムスンオンラインショップのほか、Amazon.co.jp、ヨドバシカメラ、ビックカメラで販売。いずれも発売日は8月1日、予約期間は7月17日〜31日。

　さらに、31日までの予約購入で「Galaxy Buds3」プレゼントキャンペーンも実施される。