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メタ、FacebookやMessengerにパスキー導入

 Facebookを提供する米Meta(メタ)は、モバイルデバイスでFacebookにログインする際に、パスキーによる認証に対応する。

 パスキーは、パスワードに代わりデバイスの認証を解除する指紋認証や顔認証などの生体認証や、PINなどのコードにより本人確認を行いログインする方法で、最初にAndroidとiOSからFacebookアプリのログインに導入し、今後数カ月以内にMessengerアプリにも導入を計画している。Facebookで設定したパスキーは、Messengerの認証にも利用できる。

 ログインにパスキーを有効にした後も、いつでもパスキーを無効にできるほか、従来通りパスワードによるログインも提供する。

アカウントがより安全に

 パスキーによる認証は、従来のパスワードやワンタイムSMSによる認証と比べてセキュリティが強化されており、悪意あるWebサイトや詐欺リンクを介した認証情報の盗難に強いため、フィッシングやパスワードスプレーなどの攻撃に対して効果的という。また、セキュリティ面が強化されるだけでなく、ログイン操作も簡単に行える。

 パスキーの作成と認証に必要な指紋、顔のスキャン、またはPINは常にデバイス側に保存され、メタが閲覧したり保管したりすることはない。

「Meta Pay」などにも活用

 パスキーは、Facebookアカウントへのログインに限らず、「Mata Pay」での購入時に支払い情報を自動入力したり、Messengerにログインして暗号化されたメッセージのバックアップを保護したりするためにも活用できる。

 パスキーを作成する手順は、Facebookの「設定」メニューにある「アカウントセンター」から、パスキーの設定・管理が行える。