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次期バージョンの「Android N」、開発者向けに公開

 グーグルは、Androidの次期バージョンに位置付けられる「Android N」の開発者向けプレビューを公開した。例年より大幅に早く公開したとのことで、開発者からのフィードバックを受け付ける。端末メーカーには今夏、最終リリースを提供できる、としている。

 開発者向けブログでは、「Android N」に搭載される新機能の一部が明らかにされている。そのひとつは「マルチウインドウ」と呼ばれるもの。過去のAndroidでも、メーカー独自機能として似たような機能を備えるものもあるが、「Android N」では画面分割モードがあり、スマートフォンやタブレットで、画面の半分をブラウザ、もう一方をメッセンジャーといった使い方ができる。

 現在、Android Wear向けに提供される通知関連のAPIが、「Android N」でも利用できるようになり、受信したメッセージへ手軽に返信できるようになる。また同じアプリから届く複数の通知をグループ化できる機能もある。

 現在、商用バージョンとして最新のAndroid 6.0 Marshmallowで搭載されている省電力の「Dozeモード」は、Android Nにおいて、さらに進化した。

 開発者プレビューはあくまで開発者向けで、日常的な利用や、一般的なユーザーの利用は想定されていない。今後も随時、プレビューの内容はバージョンアップし、最終版が近づけば開発者以外のユーザーも試せるようになるという。また開発者にとっては、一定の手続きをすれば、通信経由(Over-The-Air)で更新できるようになる。

関口 聖