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ZTE、SIMフリースマホ「AXON mini」と「Blade V6」を日本で発売

 ZTEジャパンは、SIMロックフリーでLTE対応のAndroidスマートフォン「AXON mini」を12月以降、「Blade V6」を11月下旬に発売する。AXON miniは4万円前後、Blade V6は2万6800円程度で販売される見込み。

 両機種は、9月にグローバル向けに発表されていた機種。SIMロックフリーの端末として、家電量販店やMVNOなどで販売される。発表会では、ソフトバンクより発売されるAndroid搭載プロジェクター「モバイルシアター」も紹介された。

「AXON mini」
「Blade V6」

AXON mini

 「AXON mini」(アクソン・ミニ)はZTEのプレミアムライン「AXONシリーズ」のコンパクトモデル。筐体はメタル素材を使用し、エッジ部分に丸みを持たせたデザインに仕上げた。5.2インチのディスプレイを搭載しながらも、左右のベゼルを0.85mmとした狭額縁設計により、横幅を70mmに抑えている。ディスプレイは5.2インチのAMOLEDスーパーディスプレイで、フルHD(1980×1080ドット、423ppi)。

「AXON mini」

 背面カメラは約1300万画素で、F値2.0のレンズを搭載。インカメラは約800万画素。Hi-Fi音源の再生に対応し、192kHz/32bitの音源を再生できる。ロック解除などに利用できる認証機能として、指紋認証、音声認証、眼の静脈認証の3種類の生体認証機能を備える。

 ネットワークでは、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n/ac)とBluetooth 4.0をサポート。モバイルネットワークの対応周波数については現在調整中としている。

 OSはAndroid 5.1.1。チップセットはクアルコム製の「Snapdragon 616」(オクタコア)、メモリは3GB。32GBの内蔵ストレージを備え、128GBまでのmicroSDXCに対応。バッテリー容量は2800mAh。本体サイズは約143.5×70×7.9mm、重さは約140g。ボディカラーはゴールドとシルバーの2色。

 なお、「AXONシリーズ」の上位機種「AXON Elite」では、背面カメラに被写界深度測定用の200万画素カメラがついたデュアルカメラ仕様となっているのに対し、「AXON mini」の背面カメラはシングルカメラ仕様となっている。「AXON Elite」の背面で上下にカメラ搭載されているデザインを引き継いでいるが、「AXON mini」では下のカメラ位置にフラッシュが搭載されている。

シルバー(グローバル版)
ゴールド
カメラアプリ

Blade V6

 Blade V6は、日本では「gooのスマホ」として販売されているBladeシリーズの最新モデル。撮影機能を充実させたミッドレンジモデルとなっている。筐体は上下に浅いカーブを描き、手になじむ設計となっている。

「Blade V6」

 約1300万画素の背面カメラと約500万画素のインカメラを備える。背面に2色のフラッシュを搭載。カメラでは顔認識や360度パノラマ、被写体の動きを一枚の静止画に撮影できる「ストロボシューティング」などの撮影機能を利用できる。

 ディスプレイは5インチのHD(720×1280ドット)。チップセットはメディアテックの「MT6735」(1.3GHzのクアッドコア)。メモリは2GB。内蔵ストレージは16GBで、最大32GBのmicroSDHCに対応。OSはAndroid 5.0。本体サイズは約142×69.5×6.8mm、重さは約122g。ボディカラーはシルバーとグレー。

 デュアルSIM仕様で、LTE/3G/GSM対応のmicroSIMスロットに加え、microSDHCスロットを兼ねるGSM対応のnanoSIMスロットという構成となる。対応周波数帯(バンド)はLTEが2100MHz(B1)、1800MHz(B3)、900MHz(B8)、800MHz(B19)。HSPA/W-CDMAが2100MHz(B1)、800MHz(B6)、900MHz(B8)、800MHz(B19)。GSMでは850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHzに対応。

シルバー
グレー

モバイルシアター

 13日にソフトバンクが発売する「モバイルシアター」は、ZTEが海外で「Spro 2」として販売している製品のソフトバンク版。発表会にて展示されていた同製品は、製品版とほぼ同一仕様という。日本語化された上でソフトバンクの提供する動画アプリがインストールされていた。

 なお、5月に実施されたソフトバンクの夏モデル発表会では、プロジェクターの最大輝度について「200ルーメン」と案内されていたが、製品版では「150ルーメン」に仕様変更されている。この点について展示コーナーの担当者は「性能的には200ルーメンでも安定動作するが、店頭展示などで連続で稼動しても熱を持たない輝度として150ルーメンで最適化することになった」と説明した。展示エリアでは、100インチのスクリーンに150ルーメンで映画のトレイラーを投影するデモ展示を実施していた。

 発表会では映画評論家の有村昆氏が登場。モバイルシアターを「これこそ求めていた一台、世界中の映画がこの手の中で楽しめる!」と熱っぽく紹介した。

有村昆氏(中央)

石井 徹