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Windows 10の新機能~Android/iOSアプリ移植、スマホもパソコンのように

 マイクロソフトは、今夏リリース予定の「Windows 10」の新機能を発表した。29日、サンフランシスコで開催された開発者向けイベント「BUILD」で明らかにされた。

 今回の発表により、新たなSDK(ソフトウェア開発キット)も用意される。これは、.NETやiOS、Androidなどに向けて作成されたコードを少し修正するだけで、Windowsストアで提供できるようにするというもの。

 またWindows 10では、開発者が1つのアプリを製作すると、画面サイズが異なっても対応し、全てのWindows 10機器で利用できるようになる。タブレットのように使う場合、あるいはキーボードやマウスを繋いで使う場合でも、ユーザーインターフェイスが自動的に変更され、タブレットのときにはペンやタッチ操作にあわせた画面、キーボードなどに繋ぐ場合はそれにあわせた画面になる。

 この仕組みは「Continuum」と呼ばれ、さらにWindows 10搭載スマートフォンでは「Continuum for phone」という仕組みも用意される。まだ開発中で同機能が利用できるハードウェアはないとのことだが、スマートフォンをHDMIで大きなスクリーンに繋ぎ、Bluetoothでキーボードやマウスを接続する、という状況での想定が紹介された。こうした接続状況になると、スクリーンに映し出されるWindows 10搭載スマホの画面はパソコン版Windows 10に近いユーザーインターフェイスに切り替わる。たとえばPowerPointのようなアプリは、パソコン版、スマホ版が同じコードで開発されており、スマホ版でも画像の挿入など、パソコンと同じような操作で新たなスライドを作成できる。これにより「全てのスクリーンが、あなたのパソコンになり得る」(マイクロソフトのOS部門バイスプレジデントであるジョー・ベルフィオーレ氏)という。

関口 聖