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ファーウェイ、6.8インチファブレット「P8 max」と5.2インチスマホ「P8」

 ファーウェイは、グローバルで展開するハイエンドの新機種「P8 max」「P8」を発表した。どちらもAndroid 5.0を採用したモデルで、「P8 max」は、6.8インチのフルHDディスプレイを搭載するファブレットタイプ。もう一方の「P8」は5.2インチのスマートフォンで、ハイエンドな機種として仕上げられている。

P8 max

 約6.8インチのフルHDディスプレイを採用する「P8 max」はいわゆるファブレットタイプの新機種。薄さ6.8mmに仕上げられた。

 「P8 max」の開発にあたり、1年半以上の時間をかけて、パリに設けたデザインセンターにおいて、テクスチャや表面処理の異なる70ものデザイン案を検討してきたというファーウェイ。今回は、航空機にも採用されるアルミニウムを背面素材に採用し、上質感を演出する。

 またP8 maxでは、熱放散ソリューションを採用。負荷が高くなる最新のゲームやアプリを利用し続けても、オーバーヒートを防止する。このほか、Bluetooth経由での印刷、ワイヤレスプロジェクションなどにも対応する。

 大きさは182.7×93×6.8mm、重さは228g。Hisilicon製のオクタコアCPU「Kirin」を搭載し、GPUとしてMali-T628 MP4も内蔵する。バッテリーは4360mAh。ストレージは64GB、メモリは3GB。最大128GBまでのmicroSDカードも利用できる。中国市場において、チャイナモバイル、チャイナユニコムで最大300Mbpsのサービスが利用できる。

 スタンダードモデルに加えてプレミアムモデルも用意される。スタンダードタイプの価格は549ユーロ(約7万円)、プレミアムタイプは649ユーロ(約8万2700円)。30以上の国で販売される予定とされているが、プレスリリースでは日本には触れられていない。

P8

 「P8」は、チップセットにオクタコア(2.0GHz駆動)で64bit対応のHisilicon製「Kirin 930」を採用。16GBのストレージ、3GBのメモリを備える。対応する通信方式は、LTE(TDD/FDD)など。

 操作面では、爪先や指で二回ノックするとスクリーンキャプチャを記録したり、ノックとドラッグでキャプチャ範囲を決められる、といった機能が用意される。

 オプションとして、E-inkスクリーンを備えるバックカバーも用意される。

 通信関連では、ファーウェイ独自の「Signal+テクノロジー」により、電波環境により2つのアンテナを適宜、切り替えて、快適に通信できるようにした。時速300kmで移動する高速列車からでも途切れることなく、通話できる。

 Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.1に対応。バッテリー容量は2680mAh。大きさは約144.9×72.1×6.4mm、重さは約144g。LTE対応のデュアルSIMスロットを装備する。

 スタンダードモデルに加えてプレミアムモデルも用意される。スタンダードタイプの価格は499ユーロ(約6万3500円)、プレミアムタイプは599ユーロ(約7万6000円)。30以上の国で販売される予定とされているが、こちらもプレスリリースでは日本には触れられていない。

カメラに注力

 どちらもカメラ機能に注力しており、フロントカメラに500万画素、メインカメラに1300万画素のセンサーを採用。カメラ機能専用のチップ(イメージシグナルプロセッサ)や2色フラッシュを備え、イメージセンサーはRGBに加えてホワイト(W)もサポートする。光学式手ブレ補正対応で、暗い場面での撮影ではシャッタースピードを2~3段階遅くして撮影でき、夜景も鮮明に撮れるという。

 「Light painting」と呼ばれる機能では、シャッターを開ける時間を長く(露光時間を長く)する撮影をワンタッチで利用できる。たとえば、夜間の道路を撮影して、クルマの動きを多くの光の筋で記録する、といった楽しみ方ができるという。

 タイムラプス撮影やパノラマ撮影なども可能となっている。世界的に広まったセルフィ(自撮り)への機能も強化され、誰もが楽しく、手軽に美しい自撮りが可能になった。

 動画撮影では、4台、同じ機種を用意して撮影すると、それぞれの視点から撮影した動画を合成し、編集できる。

関口 聖