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楽天「ラクマ最強鑑定」がブランド品の購入を後押し、鑑定件数は24倍に

 楽天グループは、フリマアプリ「楽天ラクマ」で提供している、「ラクマ最強鑑定」のリニューアルから2カ月間の利用実績を明かした。

 「ラクマ最強鑑定」は、2次流通における偽造品撲滅に貢献することを目的に検品を依頼できるサービスで、コメ兵と連携し2024年11月にリニューアルした。同社によると、2024年11月の鑑定利用件数は、1年前の2023年11月と比べて約24倍に増加したという。

 購入者が受取前に「お届け前鑑定」として鑑定した商品の判定結果は、基準内と判定された取引が98.2%、基準外の取引が1.8%となった。

 「お届け前鑑定」対象商品の「基準内」比率が高い背景には、「楽天ラクマ」が24時間365日の不正出品の検知・パトロールを行っていることなど、プラットフォーマーとしてさまざまな取り組みを行っており、さらに鑑定サービスが不正な出品の抑止力になっていると説明している。

「基準内」と判定された取引が98.2%

 「お届け前鑑定」機能を利用したユーザーと、利用しなかったユーザーで1商品あたりの平均購入金額を比較すると、機能を利用したユーザーの方が30%以上購入金額が高くなったという。楽天グループでは、鑑定機能により、高単価な商品の取引が活性化していると分析している。

 「ラクマ最強鑑定」を利用した購入者に、中古のブランド品を購入した理由をたずねたところ、「鑑定サービスがあるから」とした回答が66.5%にのぼり、鑑定がブランド品の購入を後押している結果が現れたという。また、「ラクマ最強鑑定」の良いところについては、71%が「鑑定料が無料」、51.7%が「不安が払拭された」、47.7%が「コメ兵の信頼性がある」で上位になった。

 出品者に対して「ラクマ最強鑑定」の良かった点をたずねたところ、「出品者に鑑定料の負担がない」が60.2%で1位、「購入者に安心して購入してもらえた」が58%で2位、「特に追加の作業なしで鑑定してもらえた」が55.7%で3位、「すり替えが発生しない」が54.5%で4位となった。