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KDDIが国内通信品質で信頼性・一貫性などでトップに、Opensignalの調査レポート

 Opensignalは、日本におけるモバイルネットワーク体験レポートを発表した。携帯各社の通信品質を評価するもの。大きく4つの分野において、計18部門で評価されており、KDDI(au)が13部門で1位を獲得した。

(C)Opensignal Limited

NTTドコモ

 携帯電話回線シェアトップながら、このところ、通信品質への厳しい声がユーザーから寄せられてきたNTTドコモ。オンライン専用の「ahamo」や、低料金の「irumo」も提供する。

 今回の調査レポートでは、「カバレッジ体験」「5Gのカバレッジ体験」というエリアの広さを評価する部門で1位となった。

 また、「可用性(Availability)」部門では、スコアはわずかな差だったが、KDDIとドコモの共同受賞となった。

KDDI

 業界2位のKDDIは、auのほか、UQ mobile、オンライン専用のpovo2.0といったブランドでサービスを展開している。

 今回の調査では、日本で初めて「信頼性」を939点というスコアで受賞した。2位のドコモ(927点)とは12ポイント差で、ソフトバンク(923点)、楽天モバイル(906点)と続いた。

 このほかKDDIは、動画体験、ライブ動画体験、ゲーム体験、音声アプリ体験、ダウンロード速度体験、5Gライブ動画体験、5Gでのゲーム体験、5G音声アプリ体験といった部門でも1位を獲得した。

ソフトバンク

 ソフトバンクは、18部門のうち、単独で1位となった部門はゼロという結果だった。共同受賞したのは、5G動画体験や5G可用性の2部門(どちらもKDDIとの共同受賞)。

 前回のレポートでは,「一貫した品質」をほぼ独占する状況だったが、KDDIの評価が上昇した影響を受けた。

 とはいえ、ほとんどの部門において、ソフトバンクはKDDIに次ぐ2位となっており、通信品質の高さを裏付ける内容となっている。

楽天モバイル

 楽天モバイルは、今回、5Gの速度でダウンロード・アップロードどちらも1位となった。また、4Gを含めたアップロード速度でも単独受賞している。

 総合的な体験(Overall Experience)を動画、ゲームなどで評価する6部門では、ダウンロード速度以外は、すべてドコモを上回る結果となった。

 一方、KDDIがトップとなった信頼性部門や、NTTドコモがトップのエリアカバレッジの部門などでは4位となっている。

 同日に発表されたOpensignalの「5Gグローバル・モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・アワード2024」では、楽天モバイルが2023年上半期→2024年上半期の約1年で、5G利用率が271%の改善となり、「5Gグローバル・ライジング・スター」に認定されたという。