米T-Mobile、UScellularの携帯電話事業を買収へ

　米T-Mobileは、UScellularの携帯電話事業と、周波数資産の約30％を買収することに合意した。買収額は約44億ドル（約7000億円）となり、取引は2025年半ばに完了する予定。

　今回の買収によってT-Mobileの主要5Gネットワークが拡大し、UScellularの利用者には、より優れた接続体験が提供される。米国で最大かつ最速の全国5Gネットワークを利用できるという。また、現行のUScellularの料金プランに加え、T-Mobileの料金プランも選べるようになる。

　T-Mobileの利用者のメリットとして、これまで通信エリアが限られていた地域でUScellularのネットワークにアクセスできるようになる。また、UScellularの周波数帯がT-Mobileのネットワークに加わることで、UScellularの通信エリア全体でパフォーマンスが向上する。

　今回の契約では、T-MobileはUScellularの鉄塔のうち2600基以上で、新たなマスターライセンス契約（MLA）を締結する。UScellularは約4400基の鉄塔や、周波数資産の約70%を保持し、鉄塔ビジネスを継続していく。