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ジャストシステム「一太郎2024」を発表、ユーザーパーソナライズのATOK新機能など

 ジャストシステムは1日、ワープロソフト「一太郎2024」と上位モデル「一太郎2024 プラチナ」、日本語入力ソフト「ATOK Passport」の最新モデルを2024年2月9日に発売/提供開始すると発表した。

 価格は、「一太郎2024」の通常版が2万7500円、特別優待版が1万5510円、バージョンアップ版が1万3530円。「一太郎2024 プラチナ」の通常版が4万7300円、特別優待版が3万8830円、バージョンアップ版が3万5530円。どちらもアカデミック版がバージョンアップ版と同じ価格で用意されている。

 このほか、「ATOK Passport[プレミアム]年間プランを契約するユーザー向けモデルもラインアップされている。

一太郎2024

 「一太郎2024」では、新たにWindows 11の音声認識に対応し、音声で文字入力できるようになった。

 音声による文字入力は、多くのユーザーに要望されてきたとき、キーボードを介さないことで、思考を中断されずに表現できるという。

 また、音声コマンド「それを変換」と発声すると、直前に入力し変換されたものを再変換することができ、誤変換を効率よく修正できる機能も備わっている。

 このほか、写真を文字で切り抜きインパクトのあるタイトル文字を作成できる「フォトモジ」機能を標準機能として搭載したり、文章スタイルのリアルタイムプレビュー機能などを搭載している。

Webブラウザで文章校正する「JUSTチェッカー」

 「一太郎2024」ユーザーが利用できる文章校正ブレイン「JUSTチェッカー」は、ブラウザ上で入力している文章を、リアルタイムで校正する。

 今回から、校正結果の確認画面で指摘された言葉をまとめて確認し置換できる機能や、文字数表示機能を搭載。

 また、日付と曜日の組み合わせに誤りがあったり、“4月31日”や“閏年でないのに2月29日”を入力しているなど存在しない日付が入力されたりする際に、指摘し修正できる機能を搭載する。

 このほか、パレットを最小化しブラウザの端に吸着できる機能で、広く文字入力ができるようになる。

「一太郎2024 プラチナ」

 一太郎 2024の上位版となる「一太郎2024 プラチナ」では、フォントや、花子などのソフトウェアがセットになった製品として展開される。

 「一太郎2024 プラチナ」では、デザイン業界をはじめ各方面に支持を得ている「ヒラギノフォント」の厳選15書体を収録。可読性に優れるUDフォントなども収録される。

 また、10年ぶりに全面改訂された「明鏡国語辞典 for ATOK」や8年ぶりに全面改訂された「ジーニアス英和/和英辞典 for ATOK」が利用できる。

 音声読み上げソフト「詠太」では、柔らかく落ち着いた声で読み上げる日本語女性話者「ERICA」の登場や、統合グラフィックソフト「花子Personal」では、家族関係を表すジェノグラム部品が新たに追加されるなど、アップデートされている。

 「一太郎2024 プラチナ」ではこのほかオフィス統合ソフト「JUST Office 5 Personal」やPDFソフト「JUST PDT 5」など多くのソフトが同梱されている。

ATOK

 日本語入力ソフト「ATOK」では、今回の「ATOK for Windows Tech Ver.34」からユーザーにパーソナライズされる日本語入力システムとして展開される。

 たとえば、入力ミスを自動修正する「ATOKパーソナライズドコレクト」では、入力傾向に合わせて自動修正される。たとえば、同じ入力ミスでも修正候補が2つ以上ある場合、ユーザーが入力している文章の傾向を判別し、傾向にあった候補に自動修復する。

 また、「ATOK Passport[プレミアム]」に搭載される「ATOK@ブンコレ」では、よく使う定型文をAIが自動で判定し、ユーザーに登録を促す機能が搭載されている。ユーザーが手動で登録する際は、コピー操作とショートカットを打鍵するだけで登録できる。