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OpenAI、より安価で高性能な言語モデル「GPT-4 Turbo」などを発表

 米OpenAIは、開発者向けイベント「DevDay」で、新たな大規模言語モデル「GPT-4 Turbo」などを発表した。

GPT-4 Turbo

 GPT-4 Turboは先代の「GPT-4」より高性能であるとされ、2023年4月までの世界情勢が反映されている。コンテキストウィンドウは12万8000トークンで、300ページ以上のテキストを1つのプロンプトに収められる。

 GPT-4 Turboの入力トークンは0.01ドル、出力トークンは0.03ドル(いずれも1000トークンあたりの料金)。いずれもGPT-4より安くなった。

 「Chat Completions API」で画像を入力として受け付けるほか、「DALL-E 3」を用いた画像生成、テキスト読み上げAPIを用いた音声生成もサポートする。

 APIで「gpt-4-1106-preview」を使うことで、すべての有料開発者がGPT-4 Turboを試せる。また、安定版が今後数週間のうちにリリースされる予定。

GPT-3.5 Turboの新バージョン

 また、デフォルトで1万6000トークンのコンテキストウィンドウをサポートする、「GPT-3.5 Turbo」の新バージョンもリリースされた。

 新しいGPT-3.5 Turboは高性能化が図られ、改良されたJSONモードなどをサポートする。

 GPT-3.5 Turboの入力トークンは0.001ドル、出力トークンは0.002ドル(いずれも1000トークンあたりの料金)。以前の16Kモデルより安くなった。

 開発者はAPIで「gpt-3.5-turbo-1106」を使うことで、新しいモデルにアクセスできる。gpt-3.5-turboの名前を使用しているアプリケーションは、12月11日に自動的に新しいモデルにアップグレードされる。

Copyright Shield(著作権シールド)の導入

 OpenAIは、ユーザー保護として「Copyright Shield(著作権シールド)」を導入する。ユーザーが著作権侵害に関する法的な請求を受けた場合、OpenAIが介入し、発生した費用を支払う。

 Copyright Shieldは、ChatGPT Enterpriseと開発者プラットフォームの機能に適用される。