Open AIが法人向け「ChatGPT Enterprise」を提供開始

　Open AIは、法人向けサービス「ChatGPT Enterprise」の提供を開始した。利用料は明示されておらず、利用する場合は同社へ問い合わせるよう案内されている。

　「Chat GPT」は、OpenAIが提供する対話型AIサービス。2022年11月のサービス公開から、ユーザー数を伸ばし、Open AIの調査では、Fortune 500企業の80％が利用しているという。「ChatGPT Enterprise」は同サービスを法人向けに提供するものとなる。

　「ChatGPT Enterprise」でのプロンプトや企業データはモデルの学習に利用されない。またすべての通信はTLS 1.2+で暗号化され、保存データはAES 256で暗号化される。

　さらに、「ChatGPT Plus」では3時間に50メッセージに制限されるGPT-4に無制限にアクセスできるほか、GPT-4の速度が2倍、4倍長い入力とファイルを扱える32kコンテクストウィンドウを利用できる。

　コードインタープリターとして知られる高度なデータ解析ツールへの無制限アクセスが提供され、金融リサーチャーやマーケティング担当者、データサイエンティストなど、技術的な知識に関係なく、数秒でデータ分析できる。また、さらに高度なカスタマイズをしたいユーザー向けにAPIを使用するための無料クレジットも提供される。

　今後、Open AIは、小規模チーム向けサービス「ChatGPT Business」や最適化されたデータ分析、ブラウジングツールなどを準備しているという。