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OPPO、「Reno10 Pro 5G」を発表――急速充電で新たな魅力を打ち出す

 オウガ・ジャパンは、新型スマートフォン「OPPO Reno10 Pro 5G」を発表した。10月6日に発売される。

左=オウガ・ジャパン 河野氏。右=同 中川氏

急速充電対応・ミドルハイクラスの新スマホ

 「OPPO Reno10 Pro 5G」は急速充電対応のバッテリーを備えるミッドハイAndroidスマートフォン。約28分で100%まで充電できる急速充電機能「80W SUPERVOOC フラッシュチャージ」を搭載する。バッテリー容量は4600mAh。ディスプレイは6.7インチで120Hz駆動に対応。10億色表示をサポートする。

 チップセットはクアルコムの「Qualcomm Snapdragon 778G 5G」を搭載。メモリーは8GBを搭載し、仮想メモリーで最大16GBに拡張できる。おサイフケータイやeSIMも利用できる。

急速充電・高品質なカメラ

 Reno10 Pro 5Gは、急速充電のみならずデザイン性も追求。Glossy PurpleとSilver Greyの2色を用意。Glossy Purpleの背面は光沢仕上げなのに対して、Silver Greyはマットな仕上げと対象的なラインアップとなっている。

 カメラ周辺はスピンヘアライン加工で印象的なデザインに仕上げている。重さは185gで厚さは7.9mmにおさえ、3Dカーブデザインで手に馴染みやすいとする。

 バッテリーは、急速充電のみならず寿命も重視。「BHE」(Battery Health Engine)により4年間、バッテリーの性能を実現するという。これはソフトウェアの制御や内部の改良などで実現した。

 アウトカメラは3眼カメラでいずれもソニー製のセンサーを搭載。複雑な操作が不要で、プロ級の写真が撮影できるという手軽さを前面に押し出す。動画でも4K撮影に対応している。

 発表の場では実際にReno10 Pro 5Gを充電するデモンストレーションが披露された。発表会開始当初、1%台だったバッテリーはわずか26分で100%に到達。これにはオウガ・ジャパン 専務取締役 河野謙三氏も満足げな表情を見せた。

製品戦略転換の方針示す

 発表の場では、河野氏がOPPOのこれまでと今後の戦略について説明。今後「再び日本でトレンドリーダーを目指す」と日本市場で再び積極的な展開を進める考えを示した。

 同社では日本上陸後からハイエンドモデルの「Find」シリーズ、ハイミドルクラス「Reno」シリーズ、その下に「Reno A」および「A」シリーズという4ラインアップを取り揃えていた。しかし、ここ最近はFindシリーズとRenoシリーズはリリースされず、比較的低価格なモデルを中心とした展開になっていた。

 同社の戦略には、為替などのほか世界情勢の影響があったとみられ、河野氏は「OPPOブランドの浸透やパートナー企業の利益を最大化するため、ポートフォリオを絞った」としたほか「経験したことのない状況だった。この2年はさらに強くなるための2年間」と表現。スペックへの要求や同社が日本を撤退するのではという声があることは承知しているとしたうえで、撤退の可能性は否定。あらためて、積極的な攻勢にでる姿勢を示した。

 「競争力のある製品群」と「急速充電技術のさらなる普及」をその武器にかかげるOPPO。今回発表された「OPPO Reno10 Pro 5G」について河野氏は「急速充電が日常の何気ない瞬間でも便利で快適に変えてくれる、そのきっかけになりたい」と想いを語った。

 Reno 10 Pro 5Gは、10月6日にECサイトや一部のMVNO、量販店などで取り扱われるほか、ソフトバンクからも「神ジューデン」のスマートフォンの1機種として発売される。