てっぱんアプリ!

ついに出た公式AIチャットアプリ「ChatGPT」、日本語音声や画像から文字入力できる

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇
アプリ名: ChatGPT
開発者: OpenAI
価格: 無料
対応OS: iOS 16.1 以降
カテゴリ: ツール

 何かと話題のAIチャットサービス。なかでもOpenAIの「ChatGPT」は高精度なだけでなく、応用の幅も広いことで人気だ。

 これまでは直接利用するにはWebブラウザでアクセスしなければならなかったが、ついにiOSアプリでも登場、日本国内でも使えるようになった。どんな風に使えるのか紹介しよう。

テキストでAIに質問できる「ChatGPT」

月額料金がわずかに安価なiOS版AIチャット

 「ChatGPT」はOpenAIが提供するAI関連サービスの1つ。ユーザーがテキスト入力した質問に対して、AIがテキストで回答するチャット形式のサービスとなっていて、これまでWebアプリとして展開していたものを、iOSアプリ化してリリースしたものとなる。

 無料で利用できるサービスのほかに、有償の「ChatGPT Plus」が用意されているのはアプリでも同様。無料の場合はGPT-3.5という前世代の言語モデルを限定的に使用でき、有償登録すればGPT-3.5をほぼ無制限かつ高速なレスポンスで利用できるうえ、GPT-4という最新世代の言語モデルを用いたより高精度なAIチャットも可能になる。

 すでにWeb上で有償登録(20ドル)している場合は、同一のアカウントでログインすればそのまま利用可。無料ユーザーは新たにアプリ内課金(19.99ドル)で有償登録することもできる。わずか0.01ドルではあるものの、アプリ内課金の方が今のところはわずかにおトクなようだ。

AppleアカウントやGoogleアカウントなどでログインして利用開始
有償登録済みのアカウントならGPT-3.5とGPT-4の両方が使える

質問は音声と画像から入力でき、回答はコピー&ペーストで再利用可

 Web版とiOSアプリ版の一番の違いは、文字入力がしやすくなっていること。

 iOS標準の音声認識機能によってユーザーのしゃべった内容をテキスト変換し、質問文として入力できる。また、カメラ映像から文字を抽出して質問文に設定することもできる。あとは送信ボタンを押すだけでAIとやりとりできるわけだ。

 ただし、2023年6月現在、音声入力時の優先言語は日本語に設定できるものの、アプリ内の表示自体は英語のみとなっている。

 AIチャットの活用方法は、日常生活での困りごとの解決、業務の参考になりそうなヒント集め、AIを教師に見立てた外国語のトレーニング、オリジナルの物語の生成など、アイデア次第。質問や回答は、長押しすると表示されるメニューからクリップボードにコピーできるので、メールなどに貼り付けて他の人に送るのも簡単だ。

 音声入力で気軽に使えるAIチャットを、自分の秘書のようにして活用してみてはいかがだろうか。

テキスト入力欄の右側にある縦線の音声アイコンをタップすると、音声認識モードに
テキストを音声入力できた
そのまま送信してAIとやりとり
音声認識の優先言語は設定画面の「Main Language」で指定できる
テキスト入力欄を長押ししてPasteの右側にあるアイコンをタップすると……
カメラが起動し、映した内容を即座に質問文に設定できる
送信後の質問文や回答文を長押しするとメニューが表示。「Copy」のタップで全体をクリップボードにコピー
単に困りごとの解決に使うだけでなく、オリジナルのショートストーリーを作ってもらうことも