ガーミンのランニングウォッチ「Forerunner」から最新モデル3種、担当者が語る“推しポイント”は？

　ガーミンジャパン（Garmin）は、ランニングウォッチ「Forerunner（フォアランナー）」シリーズの最新モデルとして、「Forerunner 265/265S」を3月2日に発売した。また、最上位機種「Forerunner 965」が3月下旬に発売される予定。

　16日には報道陣向けに製品説明会が開催され、ガーミンジャパン コンスーマーディビジョン マーケティング部主任の川口明夫氏が、最新モデルの“推しポイント”などを紹介した。

川口氏

ガーミンについて

　1989年に米国で創業したガーミンは、GPS・情報通信端末機器のグローバルメーカーとして知られる。

　航空や船舶、自動車業界で求められる厳しい基準をクリアした品質や性能を、一般消費者向けの製品にも転用。ウェアラブル端末では、ツール「Garmin Connect（ガーミンコネクト）」によって利用者が記録した活動を、ビッグデータとして製品開発などに活用している。

「Forerunner」シリーズに3モデルが登場

　「Forerunner」シリーズは、その名の通り、ランナーを主なターゲットとして想定する。

　従来のネーミングは「ForeAthlete（フォアアスリート）」だったが、ランニングウォッチとしてのブランディングの一環で「Forerunner」へ変更。今回登場したモデルの先代にあたる「Forerunner 955」「Forerunner 255」から、新たなネーミングが採用された。

　最新モデル「Forerunner 965」「Forerunner 265/265S」の特色として川口氏が挙げたのが、有機EL（AMOLED）ディスプレイの採用。先代のメモリインピクセル（MIP）ディスプレイと比べて、色鮮やかな表示を実現している。

左：「Forerunner 265」、右：「Forerunner 255」。ディスプレイの鮮やかさが向上している

　いずれのモデルもキャッシュレス決済の「Suica」に対応し、移動中もスムーズに決済できる。また、GNSSマルチバンドをサポートしており、高精度な位置情報を取得する。

　自身もランナーであり、月間で150km程度を走るという川口氏は「ガーミンの利用者を大会でよく見かけるが、古いモデルを使っている方も多い。最新モデルはディスプレイやGPS性能などが向上しているので、ぜひ使っていただければ」と語った。

「Forerunner 965」

　「Forerunner 965」は、競技志向のランナー向けに発表されたハイエンドモデル。価格は8万4800円で、カラーはブラック、ホワイト、アンプイエローの3種類をラインアップする。

　大会の情報を入力することで当日の予測タイムなどを表示する「レースウィジェット」や、起床時のコンディションを把握できる「モーニングレポート」などの機能を備える。

　また、後述する「Forerunner 265」「Forerunner 265S」にはない機能として、ランニング中のペース配分を調整するための「リアルタイムスタミナ」機能や、フルカラーのマップ機能などを搭載する。距離を入力すると自動的にランニングコースを作成する機能もあり、「出張時のランなどにおすすめ」（川口氏）。

　大きさは47.2×47.2×13.2mm、重さは53g。1.4インチ（直径35.4mm）のディスプレイを備える。ベゼル素材としてチタンを採用した。

　稼働時間はスマートウォッチモードで約23日間、GPSモード＋光学式心拍計で約31時間。

「Forerunner 265」

　「Forerunner 265」の価格は6万2800円で、カラーはブラック、ホワイト、アクアの3種類をラインアップする。

　「Forerunner 265」と後述する「Forerunner 265S」は、これまで上位モデルのみが対応していたタッチスクリーン操作をサポート。また、同じく上位機種のみの機能だった「トレーニングレディネス」を搭載し、利用者の体調に応じたトレーニングを提案する。

　大きさは46.1×46.1×12.9mm、重さは47g。1.3インチ（直径32.5mm）のディスプレイを備える。ベゼル素材として繊維強化ポリマーを採用した。

　稼働時間はスマートウォッチモードで約13日間、GPSモード＋光学式心拍計で約20時間。

「Forerunner 265S」

　「Forerunner 265S」の価格は6万800円で、カラーはブラック、ホワイト、ピンクの3種類をラインアップする。先述の「Forerunner 265」と比べて小型化されたモデルとなる。

　大きさは41.7×41.7×12.9mm、重さは39g。1.1インチ（直径28.1mm）のディスプレイを備える。ベゼル素材は「Forerunner 265」と同様、繊維強化ポリマーとなっている。

　稼働時間はスマートウォッチモードで約15日間、GPSモード＋光学式心拍計で約24時間。