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アップルの23年度第1四半期は全世界で売上減、iPhone供給問題や為替も影響

 米Apple(アップル)は、2023年度第1四半期(2022年10月~12月)の業績を現地時間の2月2日に発表した。

 四半期の売上高は1171億5400万ドル(約15兆740億円)で、前年同期比で約6%減少した。MacやiPhoneの売上が減少した一方、サービスについては四半期で過去最高の売上を記録している。

 四半期利益は299億9800万ドル(約3兆8598億円)で前年同期比で約13%減少した。希薄化後の1株あたり四半期利益は1.88ドル。

 CEOのティム・クック氏は、同四半期に影響を与えた主な要因として、1点目に外国為替の影響、2点目に新型コロナウイルス感染症が「iPhone 14 Pro」、「iPhone 14 Pro Max」の生産に大きな影響があり、需要を満たす供給が行えなかったこと、3点目にインフレや東欧地域での戦争など世界中で未曾有の状況に直面していることを説明した。

製品カテゴリー別の売上

 製品カテゴリー別の売上は、iPhoneが657億7500万ドル(約8兆4615億円)で前年同期比で約8%減少した。Macは77億3500万ドル(約9938億円)で前年同期比で約29%減少した。iPadは93億9600万ドル(約1兆2090億円)で、前年同期比で約30%増加した。

 ウェアラブル・ホームデバイスとアクセサリーは134億8200万ドル(約1兆7348億円)で、前年同期比で約8%減少した。サービスは207億6600万ドル(約2兆6721億円)で、前年同期比で約6%増加した。

地域別の売上

 地域別の売上は、米州が-4%の492億7800万ドル、欧州が-7%で276億8100万ドル、中国圏が-7%で239億500万ドル、日本が-5%で67億5500万ドル、その他のアジア太平洋地域は-3%で95億3500万ドルとなり、全ての地域で前年同期と比較して売上が減少した。