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接触確認アプリ「COCOA」、17日から“機能停止版”が配信

 厚生労働省とデジタル庁が保守・運用管理を行う新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の機能が停止される。11月17日から順次、機能停止版アプリ(3.0.0)が配信される予定。

「COCOA」の概要と機能停止の背景

 「COCOA」は、2020年6月に配信がスタートしたアプリ。Bluetooth Low Energy(BLE)を活用し、個人情報を匿名化しつつ感染拡大の防止につなげられるアプリとして、のべ4120万件(2022年11月4日時点)がダウンロードされた。

 今回、新型コロナウイルス陽性者の全数届出の見直しにより、「COCOA」へ陽性登録できる人が限られることを受け、同アプリの機能が停止されることになった。なお、河野太郎デジタル大臣が9月13日の閣議後会見で、同アプリの機能を停止することを明らかにしていた。

機能停止版アプリについて

 11月17日から順次、機能停止版アプリ(3.0.0)が配信される。機能停止版アプリは一週間程度ですべての「COCOA」ユーザーへ配信される見込みで、ユーザーのアップデートの状況を考慮しつつ、年度末までに配信が終了する。

 ユーザー側では、スマートフォン端末の「自動アップデート」機能がオンになっていれば、「COCOA」は自動で更新される。オフになっている場合は、「App Store」もしくは「Google Play」から「接触確認アプリ」と検索し、アップデートする必要がある。一連の手続きが完了したら、アプリは削除しても問題ない、と案内されている。

 また、「COCOA」アプリの成果や課題をとりまとめる目的で、機能停止版アプリにおいて、接触通知発生回数の調査が実施される。調査への協力は任意で、情報はすべて匿名で送信される。送信された情報はデジタル庁や厚生労働省、業務委託先のみが取り扱い、調査目的以外で使われることはない。