アップル、M2搭載の「iPad Pro」やA14搭載「iPad」、「Apple TV 4K」発表

　アップルは、M2チップ搭載の新型「iPad Pro」や、A14チップ搭載の「iPad」、テレビにつなげる「Apple TV 4K」を発表した。

　詳細は別記事にしつつ、本稿では、各製品の概要をお伝えする。

iPad Pro

　新型の「iPad Pro」では、チップセットにアップル独自の「M2」を採用。M2は6月に発表されたもので、Macbook Air、MacBook Proに続いて、iPad Proでも搭載モデルがラインアップされることになった。M1チップよりも25％多い200億以上のトランジスタを搭載し、メモリ帯域幅などもパワーアップしている。

　11インチ版と12.9インチ版が用意され、それぞれWi-Fiモデル、Wi-Fi+Cellularモデルが提供される。

　仕様面では、Face ID、Thunderbolt、4スピーカーオーディオシステムなどをサポート。ProResでの動画撮影も利用できる。Apple Pencil（第2世代）を利用でき、ディスプレイの最大12mm上でApple Pencilを検知。より高い精度でスケッチやイラストを描けるという。

　ボディカラーはシルバーとスペースグレイの2色。

iPad（第10世代）

　4色のボディカラーがラインアップされるiPad（第10世代）は、先代の10.2インチからやや大きくなった、10.9インチのLiquid Retinaディスプレイを備える。Touch ID対応で、ボタンはiPadのトップに配置されている。

　チップセットはA14 Bionic。2020年9月に発表された「iPad Air」、同年10月の「iPhone 12」で初めて搭載されたもの。先代モデルの「iPad（第9世代）」（2021年9月発表）のA13 Bionicから順当な進化となった。

　いわゆる“無印”なiPadとして、初めてフロントカメラが横長の辺に配置された。これにより、iPadを横長の状態にして、FaceTimeやオンラインミーティングなどを利用する際、より自然なかたちで撮影できる。

　このほかWi-Fi 6、USB-C（USB Type-C）、Apple Pencil（第1世代）をサポート。Apple Pencil（第1世代、1万4880円）を利用する際には、ペアリングと充電時に新しいUSB-C対応のApple Pencilアダプターを用いる必要がある。アダプターは、新バージョンのApple Pencil（第1世代）に同梱されるほか、すでに第1世代のApple Pencilを持っているユーザーに向けて、別売り（1380円）でも提供される。

　価格は、ストレージ容量や対応する通信方式によって異なる。

　64GB版のWi-Fiモデルで6万8800円、Wi-Fi+Cellularモデルで9万2800円。256GB版のWi-Fiモデルで9万2800円、Wi-Fi+Cellularモデルで11万6800円。

Apple TV 4K

　新世代の「Apple TV 4K」もあわせて発表されている。64GBのストレージを搭載するWi-Fi版（1万9800円）と、128GBのストレージとなるWi-Fi + Ethernet版（2万3800円）がラインアップされる。

　A15 Bionicチップを搭載し、パフォーマンスは先代モデルから50％アップ。GPUの性能も最大30％高速になった。映像では、ドルビービジョン、HDR10+をサポート。音声では、ドルビーアトモス、ドルビーデジタル7.1/5.1に対応する。

　リモコンの「Siri Remote」では、タッチ操作対応のクリックパッドが用意される。

　Apple TV 4Kでは、さまざまな映像作品が配信されるApple TV+、1億曲以上が用意されたApple Music、ゲームを楽しめる「Apple Arcade」などが楽しめる。