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KDDI、加盟店向け新サービス「au PAY グロースパック」――即時クーポン発行や分析機能

 KDDIは、スマホ決済の「au PAY」加盟店向けに独自クーポンをその場で発行できる「au PAY グロースパック」の提供を10月19日から開始する。利用料金は1加盟店につき500円。クーポン料金は1件につき20円。2023年3月まで無料キャンペーンが実施される。

独自クーポンを即時配信

 同サービスでは、au PAY加盟店向けに独自クーポンを即発行できるサービスと、その効果測定ができるダッシュボードサービスの機能が用意される。事業規模や業種に関係なく導入できる。

 クーポンは、個人を特定できない位置情報をもとに店舗に近いユーザーなどに配信されるため、効率的な販促活動が可能としており、新規顧客獲得や雨の日の集客、販促活動に時間をかけられないといった店舗の悩みを解消する。

 クーポンの作成は主にプルダウンメニューからの選択で極力、入力する場面を減らすなど簡単な操作になるよう工夫されている。ダッシュボードからは、クーポンの閲覧数や獲得数、利用者数、年代・性別の確認が可能。複数のクーポンのそれぞれの実績比較など、マーケティングに活用できる。

 配信されたクーポンは、au PAYアプリの「クーポン」画面から確認できる。現時点では、クーポン取得時のプッシュ通知などは用意されないが、対象店舗で決済時に自動で適用される。

 現時点では、配信される対象はKDDIによりコントロールされており、店舗側で〇〇人分だけ配るといったことはできないものの、予算上限を設定するというかたちで想定以上に使われるということはない。将来的にはテーブル予約機能とあわせて、人数分の提供といったかたちでの対応も検討しているという。

 利用する場合、加盟店管理サイトにログインし、メニューの「au PAY グロースパック クーポン」や同サービスの専用Webサイトから申し込める。

料金は加盟店ごと

 利用料金は1加盟店につき500円。クーポン料金は1件につき20円。2023年3月までは無料キャンペーンが実施される。利用する店舗数が増えても月額料金は変わらない。他社と比較して月額料金が安く、素早く配信できるとアピールする。

 KDDI パーソナル事業本部 マーケティング統括本部 au PAY企画部長の菊池良則氏による今回の施策は「第1弾」。「加盟店とともに成長する」ことをコンセプトとして、今後もさらなる新機能を提供する意向を示した。