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E Inkとシャープのディスプレイ子会社が次世代電子ペーパーに向けて協業

 E Inkとシャープディスプレイテクノロジー(SDTC)は、協業を発表した。今後、電子書籍リーダーや電子ノート向けの電子ペーパーモジュールに、SDTC製のIGZOバックプレーンを採用していく。

 両社の協業では「酸化物TFT」の活用が軸に据えられている。電子ペーパー大手のE Inkは10年以上にわたり、酸化物TFTの活用を検討してきた。その酸化物TFTは、シャープが2012年にもディスプレイ向けの量産に成功していた。

 酸化物TFTでは、材料のなかでの電子の移動のしやすさなどの特性から、ディスプレイとしてより高速にスイッチング(書き換え)ができる。また消費電力も抑えられる。そこで、過去2年にわたり、両社は酸化物TFTの電子ペーパーディスプレイに向けた商用化に取り組んでおり、今回、協業にいたった。

 また、今回の協業に基づく次世代電子ペーパーを10月18日~21日に幕張メッセで開催される「CEATEC 2022」にて出展を予定しているという。

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