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mineoで「eSIM」の提供開始へ、KDDI回線で最短即日利用可能

 オプテージは、同社のMVNOサービス「mineo」において、eSIMサービスの提供を8月24日に開始する。

KDDI回線で利用可能、ドコモは23年2月から

 対象プランは「マイピタ」「マイそく」の音声SIM含むすべてのタイプ。利用できるのはKDDI回線のAプランで、NTTドコモ回線のDプランでは2023年2月にも提供の見込み。ソフトバンク回線のSプランは現時点で提供時期は未定。

 eKYCにより、オンラインですべての手続きが完結し、状況によっては翌日以降になるものの、最短で即日利用できるとしている。

 新規契約時には、初期費用として事務手数料3300円に加えてSIMプロファイル発行料の440円が、再発行時にはSIMプロファイル発行料が発生する。すでに物理SIMを発行している場合、SIM再発行手続きからeSIMに変更できる。

 コンシューマー向けサービスにおいて、MVNOにおけるeSIMでのKDDI回線対応は同社が初という。

アプリからの回線切り替えも

 10月中旬には、Android版のmineoアプリ内から「SIM切り替え機能 β版」が提供される予定。通常、回線の切り替えは端末の設定画面内を探って操作することになるが、同アプリで切り替え機能を提供することで、操作の手間を軽減する狙い。

 提供に至った背景として、mineo新規契約者のうち約3割が複数のSIMを併用しているなど、複数SIMの利用が一般化してきたことが挙げられる。利用シーンとして、mineo回線と他社回線を併用することで、マイそくの通信が低速になる時間帯は他社回線を使う、または災害・通信障害リスク分散などをアピールしている。

 現時点で動作確認されているのは、Androidでは「AQUOS sense6」や「Xperia 10 IV」「Rakuten Hand 5G」など。iPhoneでは「iPhone SE(第2世代)」や「iPhone 12」シリーズ以降となっている。

 ただしiPhoneの場合、OSの仕様により複数のAPN構成プロファイルをインストールできない。そのため、mineoとほかのMVNOなど、複数のAPN構成プロファイルが必要な組み合わせでは利用できず、mineoと大手キャリアもしくはサブブランドといった組み合わせに限られる。

【お詫びと訂正】
 記事初出時、再発行時には手数料負担がない旨を記載していましたが、正しくはSIMプロファイル発行料440円が発生します。お詫びして訂正いたします。