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「Google Chrome」の次バージョン、スマホ上のAI処理で「危険なサイトは画面が真っ赤に」

 グーグル(Google)は、Webブラウザ「Chrome」における、機械学習(ML)による機能のアップデートについて紹介している。

 これらのアップデートは、オンデバイスのMLモデルによって提供される。

セーフブラウジング

 Chromeの「セーフブラウジング」機能は、危険なサイトへの移動や危険なファイルのダウンロード時に警告を表示する。3月から展開された新しいMLモデルは、悪意のあるサイトやフィッシング攻撃を従来の2.5倍多く特定しているという。

 次回のChromeのリリースでは、フィッシングの疑いがある危険なサイトにアクセスすると、画面が真っ赤になる。

 また、通知の許可を求める表示について、ユーザーがその通知を許可する可能性が低い場合は、目立たないかたちで表示されるという。

 このような予測は完全にオンデバイスで行われる。

Chromeをカスタマイズ

 Chromeはユーザーのニーズに合わせて、ツールバーをリアルタイムで調整する機能を導入する予定。Chrome操作時に、「リンクの共有」や「音声検索」など最も役に立つアクションを強調して表示する。これらは手動でカスタマイズすることもできる。

ジャーニー

 2022年初めに発表された「ジャーニー(Journeys)」機能は、トピックやユーザーの意図に基づいて検索履歴をグループ化する。

 たとえば、旅行の計画を立てるために、航空券を比較したり、観光地を調べたりして、長期間情報収集にあてるとする。

 同機能を利用すると、Chromeは、特定のトピックについてアクセスしたページを集約。これにより、ユーザーは、履歴をさかのぼることなく、簡単に情報収集を再開することができる。

 また、ページの言語を特定し、翻訳するかどうかをユーザーニーズに合わせて判断するために、最新の言語識別モデルが導入された。