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電波をエネルギーに変えて在庫管理できるBluetoothタグ、NTT DOCOMO VENTURES DAYで展示
2022年6月3日 00:00
NTT DOCOMO VENTURES DAY 2022において、ウィリオットはBluetoothを活用したスマートタグを展示した。
ウィリオットのスマートタグは、一般的なRFIDタグと同等程度のサイズで周囲の電波を吸収し、エネルギーとしてBluetoothを発信する。タグが計測したデータはクラウドにアップロードできる。どこにそのタグがあるかといったことに加えて、温度やどこの読み取りデバイスの近くにいたのかといった情報などを取得できるという。
展示会場では、サトーが手掛ける棚卸しシステムに活用される様子が披露された。タグ事態が薄く、シールのような形状のためワインボトルのように面積が限られる商品にもかんたんに装着できる。
上の画像では、その店舗で取り扱っているワインのうち、店頭に並んでいるのは2種類のみで、そのほかは在庫切れと表示されている。これにより、店員が確認作業のために動かなくても自動的に在庫や棚の状況などを教えてくれる仕組みが実現されている。
加えて、在庫の一つひとつについて入荷日の確認ができるため、鮮度管理用のツールとしても活用できるという。温度情報もリアルタイムで確認できるため、保存状態の管理もでき、規定の温度を超えた回数を記録することで「売っても大丈夫か」も確かめられる。
タグの価格は1枚100円程度で、今後生産を増やすことで数十円程度までの値下げを目標としている。