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mineo新サービスは「データ無期限くりこし」「専用アプリなしの通話放題」「最大3Mbpsのデータ無制限プラン」の3本立て、質疑で語られたその狙い

中央は、オプテージモバイル事業戦略部長の福留 康和氏

 オプテージは25日、MVNOサービス「mineo」で、新オプション「パスケット」、通話放題オプション「10分かけ放題」「時間無制限かけ放題」、通信プラン「マイそく」を発表した。

新オプション「パスケット」
通話放題オプション「10分かけ放題」「時間無制限かけ放題」
通信プラン「マイそく」

 新オプション「パスケット」は、有効期限なしでデータ容量を最大10PBまで繰り越せるオプション。月額110円。

 通話放題オプション「10分かけ放題」「時間無制限かけ放題」は、1回につき最大10分かけ放題/時間無制限の通話し放題オプション。月額料金はそれぞれ550円と1210円。専用通話アプリなしで、端末の標準電話アプリを利用できる。

 通信プラン「マイそく」は、最大通信速度が1.5Mbpsまたは3Mbpsでデータ容量無制限の通信プラン。料金は、最大1.5Mbpsのスタンダードが月額990円、最大3Mbpsのプレミアムが月額2200円。ただし、祝日を含む平日の12時~13時と、直近3日間で10GB以上利用した場合、最大通信速度は32kbpsに制限される。

 オプテージモバイル事業戦略部長の福留 康和氏は、激しい競争環境となっている携帯電話業界で「独自のサービスを追求していく」とし、今回の新サービスは「独自性」と「ユーザーボイスの反映」であることを明かした。

主な質疑

オプテージモバイル事業戦略部長の福留 康和氏

 ここからは、説明会での主な質疑を取り上げる。回答者は、オプテージモバイル事業戦略部長の福留 康和氏。

――5G時代では、MNO各社がデータ容量無制限メニューを充実させている。一方で、MVNOはMNOとの差別化を図っている部分があるが、今回のサービスはその先駆けとして導入したものか?

福留氏
 5G時代になれば、徐々に容量無制限メニューにシフトしていくだろうと我々も想定しています。一方で、必要なものを必要な分だけ、お手頃な価格で使いたいという節約志向のお客様も一定程度おられると思っており、両方のニーズに応える必要があると感じています。

 今回の「マイそく」は、速度を主軸としたサービスを、試金石として入れているというところがあります。

――「マイそく」の最大通信速度が1.5Mbpsと3Mbpsになった経緯は?

福留氏
 すべてのアプリを安心して利用でいただける速度として3Mbpsを提供させていただきました。1.5Mbpsでも、ほぼすべてのアプリが問題なくご利用いただける速度ということで、基本のサービスという位置づけで提供させていただきます。

 引き続き、お客様の声やコンテンツのリッチ化動向などを踏まえながら、お客様ニーズに即したサービスを提供していきたいです。

――「マイそく」の平日について、なぜ祝日が制限対象に含まれるのか? 祝日のトラフィック量は多くないと思うが……

福留氏
 祝日はトラフィック量が下がりますが、システム上の都合で、祝日の管理が困難なため、祝日を含めて制限をかけさせていただいております。

――「マイそく」を5G回線で使っても、速度は変わらないのか?

福留氏
 通信速度は1.5Mbps/3Mbpsというのが最大の通信速度として提供している。

――契約目標はあるか?

福留氏
 新オプション「パスケット」は、自社の加入意向調査では半数程度加入したいという結果でしたので、初期の目標として全体の10%の10万契約を目標としておいております。

 通話放題オプション「10分かけ放題」については、既存の「専用通話アプリありの10分かけ放題」が10万契約程度となっていることや、今回のかけ放題は圧倒的に安く、専用アプリが不要なため、既存サービスを上回る12万契約を目標においております。

 「時間無制限かけ放題」は、既存の通話定額オプションからの一部移行なども見込んで、2万契約を目標としておいております。

 通信プラン「マイそく」については、お昼休みの通信利用を譲り合う「ゆずるね」というサービスで、お昼に使わないという方が毎日5万ユーザー程度おられると言うことで、昼間使わない方が一定程度おられると想定しております。4万契約、獲得目標をおいております。