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KDDIとエナリス、5GとAWS活用で分散型電源のリアルタイム制御に成功

 KDDIとエナリスは、再生可能エネルギーにおける仮想発電所(VPP)の実証実験を実施し、分散型電源のリアルタイム制御に成功したと発表した。

国内初、分散型電源をリアルタイム制御

 同実証は、家庭用蓄電池や充電式の電気自動車を想定して、5G MECとエナリスの仮想発電所の技術基盤を活用し、分散型電源制御の実現性を検証した。

 実証では、周波数制御における応動速度やゆらぎの計測、同一基地局エリア内での協調制御の精度検証などが行われた。結果として、従来、0.1秒ほどあった遅延を0.05秒以下に短縮させるなど処理速度を改善。さらに、制御周期を従来の1分から1秒へ短縮、誤差は短時間のうちに分散型電源同士で補正し合うことで、制御精度の向上が確認され、国内では初となる分散型電源のリアルタイム制御を可能にした。

 従来、各分散型電源リソースに設置されていた専用端末やエナリスの分散型電源マネジメントシステムをKDDIの5Gネットワーク内の「AWS Wavelength」に置き換えた。これにより超低速遅延処理を可能にしたという。

再エネの課題解決、コスト削減にも

 将来的に拡大が見込まれる再生可能エネルギーでは、安定した電気の供給に必要な需要に対する発電量の調整が難しく、分散型電源の制御の調整が重要になるとされている。

 KDDIでは、今回の実証の結果から今後、普及が予想される家庭用蓄電池などの分散型電源による安定的な電力供給が可能なことが実証できたほか、専用端末をMECに移行することでコスト削減につながるとしている。