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アップルが手掛けるサービスは今年、何を届ける? 展望が示される

 アップル(Apple)は、ゲームや音楽、映画、Podcastなど同社が提供するサービスについて、2021年の状況を振り返りつつ、あらためて2022年の展望を発表した。

 同社では、ゲームや音楽、映像コンテンツの配信サービスなどを手掛けている。今回の発表では、日本未提供のものを含め、コンテンツ面での取り組みがもたらす体験をあらためてアピールする内容となっている。

Apple Arcade

 定額制のゲーム配信サービスである「Apple Arcade」では、2021年、著名なコンテンツが数多くリリースされた。これは、受賞歴のあるタイトル、App Storeでの人気作品などを指すという。

 「Apple Arcade」では、サービス内のファミリー共有機能では、自分以外に最大5人の家族と共有できる。また、年齢層に関係なく家族全員で楽しめる内容がラインアップされており、安心して子供と楽しめるサービスであることが示されている。

 2022年は「Nickelodeon Extreme Tennis」などの新作ゲームの発売が予告されているほか、毎週追加されるコンテンツのアップデートも告知されている。

Apple Music

 「2021年は革新の年」だったとされる音楽配信サービスの「Apple Music」では、その革新性を示す具体的な機能として、空間オーディオや「今すぐ聴く」タブなどの新機能や、提供されて間もない「Apple Music Voiceプラン」が紹介されている。

 2022年後半には、クラシック音楽の配信において、メタデータの詳細表示や、プレミアコンテンツや独占コンテンツの配信などさらなる強化が予定されている。

Apple Podcast

 昨年、Apple Podcastは過去最大のアップデートを行ったと紹介されている。刷新された番組ページや自動的に最新エピソードを再生できる「Smart Play」ボタンなどが挙げられている。

 2022年の新番組として、「Marvel’s Wastelanders: Black Widow」、NPRの「The Limits with Jay Williams」、Luminaryの「The Roxanne Gay Agenda」などが紹介されている。

Apple TV+

 映像配信の「Apple TV+」では、アカデミー賞ノミネートや、プライムタイム・エミー賞の主要部門での受賞を筆頭とした製作作品の受賞実績があらためて紹介。独自配信の人気コンテンツとして、「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」が作品賞コメディシリーズ部門など4つのエミー賞を受賞した。

 オリジナルのシリーズ作品として「モスキート・コースト」「フィジカル」「ファウンデーション」「シュミガドーン!」「Mr. コーマン」などが公開された。

 一方、2022年は、「マクベス」「The Afterparty」などのApple Original新作映画や「サーヴァント ターナー家の子守」「神話クエスト」などの人気番組の新シーズンの公開が予定されている。

 あわせて、Apple TVアプリケーションやApple TV 4Kといった同社のサービスや製品も紹介されている。

Apple Card、Apple Pay、ウォレット

 Apple Card(日本未提供)は、J.D. Power米国クレジットカード顧客満足度調査の中規模部門で1位になったことを紹介している。

 Apple Payは、昨年、コロンビアやイスラエルなどで利用できるようになった。

 ウォレットは、実用シーンが拡大。昨年は、新型コロナのワクチン接種カードをウォレットに追加して表示できるようになったことや、音楽やスポーツ、映画などのイベントチケットにウォレットのNFCチケットが3000万枚使用された実績が紹介されている。

Appleマップ

 2021年のアップデートで、マップ内の情報が3Dで表現されたり、ナビゲーション機能が向上したりするなど、多くの機能が利用できるようになった。

 3Dマップは、周辺地域や商業地域、街全体の標高情報などが詳細に表示される。2022年は、モントリオール、トロント、バンクーバーで利用可能になるという。

Apple One

 コンテンツをまとめて利用できる「Apple One」は、2020年11月、日本でも利用できるようになった。同サービスは、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloud+などを1つにまとめたサブスクリプションサービス。個人プランとファミリープランが用意されている。

 ここでも、ファミリー共有機能が紹介されている。

 100を超える国と地域で利用でき、2021年には、プレミアブランを利用できる国と地域が拡大した。

 このほか、Apple Fitness+やApple Newsなど、日本では提供されていないサービスについても紹介されている。