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グーグル、Android 12(Go edition)を発表――アプリ起動の高速化やプライバシー保護が強化

 グーグルは、軽量版Android「Android 12(Go edition)」を発表した。

 Android(Go edition)は、エントリークラスの端末用に最適化された軽量版Android。主に新興国などに向けて提供されており、2017年より提供されている。

 今回発表されたAndroid 12(Go edition)は、2022年以降提供されるもので、従来よりもアプリ起動の高速化やプライバシー保護の強化が図られているほか、多言語対応やデータ通信料の節約するための機能などが導入される。

従来との変更点

 Android 12(Go edition)では、アプリが従来よりも最大30%高速かつ滑らかなアニメーションで起動する。

従来よりアプリ読込時間が短縮された

 また、長期間不使用のアプリを自動的に休止させることで、バッテリー寿命とストレージを節約が図られている。

 さらに、アップデート後の「Files Go」アプリでは、30日以内のファイル復元が可能になるため、安心して空き容量を確保することができるという。

休止状態にした未使用のアプリは通知でお知らせ

 Android 12(Go edition)では、アプリ内のコンテンツを翻訳したり、音声で聴くといった機能を、アプリから直接使用できるようになる。

アプリから直接「翻訳」「聴く」といった機能が利用可能

 ほかにも、アプリのダウンロード時に余分なデータ通信料がかかることを防ぐため、「Nearby Share」と「Google Play」を利用して、近くの端末とアプリを直接共有できる。

アプリを家族や友人と直接共有できる

 プライバシー関連では、ロック画面でゲストモードへの切替が可能になるほか、アプリがアクセスできる個人情報をより制御できるようにするため、「プライバシーダッシュボード」が新たに追加される。

 プライバシーダッシュボードでは、たとえばマイクやカメラといった、特定の個人情報にアクセスしているアプリのアイコンが表示され、必要に応じてアクセス許可を取り消すことができるようになる。

ロック画面からゲストモードへの切替
プライバシーダッシュボード

 また、アプリと共有する情報量も、より細かく制御できるようになる。たとえば、位置情報のアクセス権を正確な位置情報ではなく、おおよその位置情報だけに制限できるという。