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太陽フレアにより30日午後からGPSにズレが生じる可能性

 情報通信研究機構(NICT)は、10月29日に太陽フレアの発生を確認したと発表した。GPSなどで障害が発生する可能性がある。

 太陽フレアは、太陽の黒点群で生じる爆発の一種。強い紫外線やX線、電波などが放射されるほか、高温のガスが放出されることもある。今回観測された太陽フレアは、高温のコロナガスを地球方向へ噴出させており、無線通信などに影響を及ぼす「高エネルギープロトン粒子」の増加が確認されたという。コロナガスは、日本時間10月30日午後~31日にかけて地球に到来・通過することが予測されている。

NICTのWebサイトより

 これにより、地球近くの宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性があり、通信衛星の障害やGPSの誤差の増大、短波通信に障害が起きる可能性が予測されるとして、NICTが注意を呼びかけている。

 今回の現象は、太陽面中央南寄りの「黒点群2887」と呼ばれる場所で発生しており、今後1週間ほどに渡って地球に影響が続く可能性があるという。