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アップル、MacBook Proの新モデル、10月26日発売
14インチが23万9800円、16インチは29万9800円から
2021年10月19日 05:17
アップルは、「MacBook Pro」の新モデルを発表した。10月26日に発売する。
チップセットは、MacBook Proの新モデルとあわせて発表された「Apple M1 Pro」(以下、M1 Pro)と「Apple M1 Max」(以下、M1 Max)から選べる。
販売価格は、「M1 Pro」構成時は、14インチモデルが23万9800円から、16インチモデルが29万9800円から。「M1 Max」構成時は、14インチが34万3800円、16インチモデルが41万9800円から。価格はストレージ容量やRAMの容量によって異なる。
ディスプレイサイズは14インチと16インチで、前モデルのMacBook Proで採用していたTouchBarは廃止された。5G/4Gモデムなど、モバイルインターネット接続機能は搭載されない。
ポート類は、本体右側にHDMIポート、Thunderbolt 4、SDカードスロットを搭載する。本体左側には、ハイ・インピーダンス対応のヘッドフォン端子とThunderbolt 4ポートを2つ、充電用のMagSafe 3ポートを備える。充電は、MagSafeまたはThunderbolt 4端子で行う。
これらのポートにより、M1 Proでは最大2台、M1 Maxでは最大3台のPro Display XDRに加えて、4Kテレビに同時出力できる。
本体ディスプレイは左右のベゼルを24%縮小し、ベゼル幅を3.5mmまで小さくした。画面上部に切り欠き式のノッチディスプレイを採用し、Webカメラを備える。カメラの解像度は従来の2倍の1080p、f値は2.0。有効画素数の増加と大きなイメージセンサーにより、明るさが足りないシチュエーションでのパフォーマンスが2倍となる。
ベゼルを小さくしたことにより、筐体サイズは従来とほぼ同じまま、16インチモデルでは16.2インチのディスプレイを搭載している。ピクセル数は770万、解像度は3456×2234。14インチモデルでは、14.2インチのディスプレイを搭載し、ピクセル数は590万、解像度は3024×1964。
ディスプレイのリフレッシュレートは、最大で120Hz。ProMotionテクノロジーを導入し、コンテンツの動きに自動的に適合する。コンテンツが静止中はリフレッシュレートを下げ、Webページのスクロール時などはリフレッシュレートを高くする。また、動画編集などの用途にあわせて、リフレッシュレートを固定することも可能。
12.9インチのiPad Pro(M1チップ)で採用した「Liquid Retina XDRディスプレイ」を搭載する。持続輝度は1000ニトで、ピーク時は最大1600ニト。コントラスト比は最大で100万対1。
オーディオ関連では、内蔵マイクのノイズを最大60%低減している。16インチモデルでは、4つのフォースキャンセリングウーファーと、6スピーカーサウンドシステムを搭載する。
ツイーターの大きさが約2倍となるほか、ウーファーの振動板が大きくなったことで2倍の空気を振動できるようになり、低音域を80%多く再生できる。14インチモデルでも、同様に6スピーカーサウンドシステムを搭載する。オーディオシステムは空間オーディオにも対応する。
新チップセットでパフォーマンス改善
M1 ProまたはM1 Maxを搭載するMacBook Pro 16インチモデルは、Core i9を搭載するMacBook Pro(16インチ)と比べて、CPUパフォーマンスが最大2倍高速化されている。
グラフィックスでは、前世代の16インチモデルに比べてM1 Proで最大2.5倍、M1 Maxでは最大4倍高速なパフォーマンスとなる。同じく、機械学習ではM1 Pro、M1 Max共にCore i9モデルより最大5倍のパフォーマンスが得られる。
Final Cut Proで4K ProRessビデオストリームを最大30本、8Kなら最大で7本のストリームを編集できる。SSDは、読み込みが最大7.4GB/秒に高速化されている。
バッテリー使用時、Lightroom Classicで最大2倍、Xcodeでは最大で4倍の量のコードをコンパイルできる。動画の再生時間は14インチモデルでは17時間、16インチモデルでは最大21時間となる。急速充電により、30分で最大50%のバッテリーを充電できる。
14インチモデルでは、Core i7を搭載するMacBook Pro 13インチモデルと比べて、CPUパフォーマンスで最大3.7倍、グラフィックではM1 Proで最大9倍、M1 Maxで最大13倍、機械学習ではM1 Pro、M1 Maxともに最大11倍高速化されている。
新チップセット「M1 Pro」、「M1 Max」
M1 Proは、RAM(メモリ)インターフェイス幅を、M1の3倍近くの200GB/秒に高速化している。搭載可能なRAMの容量は32GB。パフォーマンスは、M1チップと比べて、最大で70%高速という。
グラフィックでは、M1と比べて8コア多い16コアのGPUを搭載する。コアの追加とメモリ帯域幅の拡大により、グラフィックパフォーマンスはM1と比べて最大で2倍高速。
M1 Maxは、M1 Proをベースとして、そのパフォーマンスを引き上げている。メモリのインターフェイス幅をM1 Proと比較して2倍に拡張し、最大で400GB/秒に高速化している。搭載可能なメモリは最大64GB。
CPUのコア数はM1 Proと同じ10コアで、GPUは2倍の32コアを搭載する。GPUパフォーマンスは、M1と比べて最大4倍高速化されている。
新しいチップセットの詳細については、以下の記事で紹介している。